ブリヂストンは、イギリスGPでは活躍できるはずだと予測している。ラングレーの本部がシルバーストンに近いため、ここは2つあるホームレースのうちのひとつだ。
ブリヂストン・モータースポーツ・ディレクターの安川ひろしによれば、フェラーリはかなり進歩してきているので、特に強力だろうということだ。
「私たちのF1本部は英国のラングレーにあるので、イギリスGPはブリヂストン・モータースポーツにとって2つあるホームレースのひとつであり、いい結果を出したいところだ。提携チームのフェラーリ、ジョーダン、ミナルディはみな、車とタイヤのパッケージがレースごとによくなってきている。特にフェラーリは、今週末のシルバーストンで強いはずだ。予選と1周目のパフォーマンスはかなり改善したし、彼らは高速コースで力を発揮する傾向がある」
ブリヂストンタイヤは、スラウにあるイギリス本部からトラックでシルバーストンに運ばれる。ブリヂストンの東京工場で製造されたそのタイヤは、1チームにつき2種類のドライ用グルーブドタイヤと、同じくウエット用とエクストリームウエット用のスペックからなっている。
「シルバーストンのグランプリコースは、高速部分と非常に低速な部分をあわせ持つチャレンジングなサーキットだ」と菅沼寿夫テクニカルマネージャーが付け加えた。
「しかし、いいラップタイムはコースの高速部分から来るし、シルバーストンではタイヤの安定性はマシンのハンドリングに大きく影響する。コースの路面がかなりザラザラしているので、厳しいタイヤ摩耗が予想される。また、いくつか高速コーナーがあるため、ミディアムからハードレンジのコンパウンドからタイヤを選択している」
「シルバーストンでは2、3週間前にテストをして、タイヤ選択についてもいい手がかりが得られたので、活躍できると期待している。もちろんシルバーストンでは、天候がいささか運次第というところもある。晴れれば路面温度が35度にもなるかと思えば、涼しい雨模様ということもある。だが、どんな天気になろうとも、私たちは準備万端だ!」