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ライコネン、波乱のレースを制し今季3勝目!
2005年6月13日
F1第8戦カナダGPは70周の決勝レースを行い、マクラーレンのキミ・ライコネンが波乱のレースを制し、今シーズン3勝目を飾った。2位にはミハエル・シューマッハー、3位にはルーベンス・バリチェロが入り、フェラーリの2台がダブル表彰台を獲得した。
ジェンソン・バトンがPP、佐藤琢磨が6番手とBARホンダの好走の予感で迎えた日曜日の決勝レース。気温は32℃、路面温度46℃というコンディションで70周の長い戦いがスタートする。このコースはストップ&ゴーのサーキットで、エンジンのパワーが大きくものを言うことに加えて、激しいブレーキングの連続でブレーキ系統にも大きな負担がかかることが予想されている。予選でタイムアタックできなかった、フェラーリのルーベンス・バリチェロはピットにてジャッキアップされた状態でスタートを待つ。スタートと同時に給油を行う考えのようだ。3、4番グリッドのルノー勢はオイル漏れを応急処置をしてのグリッド整列で不安要素を抱えてのスタートとなる。
午後1時、フォーメーションラップの後にバリチェロを除いた各車が一斉にスタート。ここで、抜群のスタートを切ったのは2列目のジャンカルロ・フィジケラとフェルナンド・アロンソのルノー2台。マシンが抱えた不安をよそに2列目から飛び出し、フィジケラ、アロンソの順で1-2体制を敷く。バトンは3番手、大きく遅れたのは2番手スタートのミハエル・シューマッハー(フェラーリ)で、5・7番手スタートのマクラーレン勢、ファン-パブロ・モントーヤとキミ・ライコネンにも抜かれて6番手で1周目を終える。佐藤琢磨も順位を落とし、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)とサイド・バイ・サイドの争いを展開し、8コーナーで一瞬コースオフをするが、そのままレースを続ける。
1周を終えてフィジケラ、アロンソ、バトンがトップ3、続いてモントーヤ、ライコネン、ミハエル、トゥルーリ、佐藤琢磨までが上位8台。その後方にはフェリペ・マッサ(ザウバー)、ニック・ハイドフェルド(ウイリアムズ)がつけている。2周目でジャック・ビルヌーブがピットイン、彼のザウバーはフロントノーズを交換し、ピットアウト。ルノー勢は好調でフィジケラとアロンソの差は1秒、3番手のバトンに3秒の差をつけて、互いにファステストラップをマークしながら周回を重ねる。
12周目には早くもミハエルがピットインし、12番手に後退してレース復帰。すると3ストップ作戦を選択したドライバーはこのあたりからピットインを行い、バトン、ラルフ・シューマッハー(トヨタ)もピットに入る。佐藤琢磨も16周目にピット、12番手でコース復帰。2番手アロンソはフィジケラに迫るが抜くには至らず、ぴったり後につけてパッシングのチャンスをうかがう。
レースのおよそ1/3が過ぎたところで、最初の脱落者が出てしまう。23周目、佐藤琢磨がスローダウン。そのままガレージに入る。ギヤボックス系のトラブルのようで、ガレージ内で修復作業を行う。ここでトゥルーリがピットイン。このあと、アロンソ、ライコネンもピットに入るが、順位が入れ代わることはなく両者復帰。25周目にはフィジケラとモントーヤがピットに向かう。ジョーダンのナレイン・カーティケヤンは26周目に右リヤタイヤをウォールにヒット。ピットに向かうがサスペンションにダメージを負いガレージへと運び込まれる。
続く波乱はレース半分のところで発生。33周目、ペースが上がらないフィジケラをアロンソがパスをすると、フィジケラのスピードはどんどんと落ちモントーヤにもパスされピットへ。油圧系のトラブルでレースを終える。バトン、ミハエルが再びピット。ミハエルは8.3秒のストップ。そして39周目にはアロンソがターン4のウォールに右リヤタイヤを当てて、スローダウン走行。ドライブシャフトを破損しリタイアを喫する。これでトップに立ったのはモントーヤ。4.8秒後方にはライコネンと、マクラーレンの1-2体制となり、その後をバトン、ミハエルの順で走行する。
46周目にはリタイアしたと思われていた佐藤琢磨がコースイン。新しいギヤボックスに交換し周回を重ねることで、これまでにリタイアしたカーティケヤン、フィジケラ、アロンソらよりも周回を稼ぎ、次戦アメリカの予選出走順を少しでも有利にしようという試みだ。BARホンダが再び2台揃ったと思うと、今度はバトンが最終シケインの縁石に乗り上げ、跳ねたマシンがウォールにヒットして、その場にストップ。これによりセーフティーカーが導入される。
このタイミングを狙い、ライコネン、バリチェロ、クルサード、クリエン、ミハエル、トゥルーリがピットに入る。その翌周にモントーヤがピットイン。セーフティーカーの隊列内を走行していたクルサードの前に割り込んでレースに復帰するが、これはピットレーン出口の赤信号を無視していることが判明し、後に失格の裁定が下される。51周目にセーフティーカーがピットに戻りレース再開。順位はライコネン、後に黒旗が振られることになるモントーヤ、ミハエル、トゥルーリ、バリチェロ、マッサのトップ5。
53周目にモントーヤがレースから除外され、トゥルーリが3番手まで浮上。トヨタが再び表彰台に登壇かと思われた62周目、レースもあと9周というところの最終コーナーのブレーキングで、突然トゥルーリ車の右フロントのブレーキから黒煙が一気に上がりリタイアとなる。翌周には佐藤琢磨のマシンのブレーキからも煙がもくもくと上がり、ヘアピンでリタイア。これまでに合計40周を走り、リタイアした選手の中では、フリーザッハーのひとつ上の順位まで上げることができた。
トゥルーリのリタイアにより、最後尾スタートだったバリチェロが3番手まで順位を上げる。そしてトップのライコネンとミハエルとの差は65周目までには1.3秒まで詰まったが、結局抜くことはできず、そのままの順位でゴール。ライコネンが今季3勝目を達成。バリチェロは17人抜きの3位でフェラーリがふたり揃っての表彰台となった。
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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