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第1レースはコバライネンが制す。吉本は波乱のレースを11位で終える

2005年5月29日

 波乱含みのレースとなったGP2第6戦。前日の予選結果が覆り、7番手グリッドからのスタートとなった吉本大樹(BCNコンペティション)は、フォーメーションラップで最後尾まで後退するが、正式スタートでジャンプアップ。ピットイン後はマシンバランスの悪さに苦しんだものの、11番手でレースを終えた。
 昨日に引き続き、真夏の暑さとなったニュルブルクリンク。F1の予選が終わり、GP2マシンがグリッドに着いた現地時間午後2時15分過ぎ(日本時間午後9時15分過ぎ)の時点で、気温は31℃、路面温度は50℃というコンディションとなった。
 この日の朝、GP2では新たな予選リザルトが発表されている。昨日の予選で黄旗中にタイムを出したニコ・ロズベルグ(ART)、コバライネン、アレックス・プレマ(ART)は、自己ベストタイムを抹消され、それぞれ11番手、17番手、22番手からのスタートとなり、逆に黄旗中我慢に我慢を重ねた吉本は、7番手からスタートすることになった。
 奇数列はアウト側からの発進ということで、1コーナーでどこまでポジションを上げるかが期待されたが、フォーメーションスタートを知らせるグリーンシグナルが点灯すると、吉本はエンジンストール。何とかオフィシャルに押しがけをしてもらって走り出したが、これで最後尾からスタートを切ることになってしまった。
 しかし、波乱はこれだけでは終わらない。全車ダミーグリッドに着くか着かないかというところで、予選3列目のエルネスト・ヴィソ(BCN)とニコラス・ラピエール(アーデン)がエンジンストール。再度フォーメーションラップとなった。さらに1周を終えて全車がダミーグリッドに着くと、今度は8番手グリッドのスコット・スピード(iスピード)と13番手グリッドのライアン・シャープ(DPR)がやはりエンジンストール。3度フォーメーションラップやり直しとなった。
 そして、ようやく全車が整列を完了し、レーススタート。周回数は33周に減算となった。この直後の1コーナーで多重クラッシュが起こる。16番手スタートのボルハ・ガルシアが、最もイン側のラインからストレートを爆走。1コーナーの進入で止まり切れずにアダム・キャロルの横っ腹に接触する。キャロルはたまらずスピン。その巻き添えを食って、オリビエ・プラ(DPR)、アレクサンドレ・ネグラオ(ハイテック-ピケスポーツ)、フェルディナンド・モンファルディーニ(デュランゴ)がクラッシュし、コースを塞ぐ形となってしまった。他のマシンも、このクラッシュを避けようと1コーナーのアウト側に逃げて失速している。


 しかし、ここでイン側のラインを取った吉本は最後尾から一気に8番手までジャンプアップ。ここで1コーナーのマシンを回収するため、コース上にはセーフティーカーが導入される。2周を終えたところで再スタートが切られると、吉本は8番手のポジションをキープ。4周目の最終コーナーでは、ファイラス・ファウジー(DAMS)をオーバーテイクし、7番手に上がる。ファウジーのペースが遅かったため、前方集団との差は5秒以上に広がっていたが、吉本はジワジワとその差を詰めていった。
 だが、マシンの状態は極度のオーバーステア。吉本自身「スローパンクチャーしたのかと思ったほどだった」という。そのため、10周を終えたところでピットイン。タイヤ4本を交換するが、リヤタイヤの交換に時間が掛かってしまい、大きくポジションを落とすことになった。全車がピットインを終えた所で、13番手。しかも、タイヤ交換後も、オーバーステアは解消されず、我慢の走行を強いられることになった。その後、吉本より前を走っていたホセ-マリア・ロペス(DAMS)やファン-クルス・アルバレス(カンポス)がスピン、コースアウトを喫したため、最終的には11位までポジションを上げたが、残念ながらあと1歩というところでポイント獲得はならなかった。
 それでも、ここ2戦、まともにレースを戦えなかったことを考えれば、完走したことで見えてきたものも多い。明日は120・・24周のスプリントレース。当初の予定では80・だったが、日曜日朝のF1予選が無くなったため、距離が伸びている。そんな中、11番手からスタートする吉本が、どこまでポジションを上げられるのか注目だ。




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