F1第5戦となるスペインGP初日のフリー走行1回目がサーキット・デ・カタルニアで行なわれ、サンマリノGPに続いてマクラーレンのサードドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサがファーストセッションでトップタイムをマークした。2位にはレッドブルのサードドライバー、クリスチャン・クリエン、3位にウイリアムズのニック・ハイドフェルドが続いた。
天候は快晴、気温20度、路面温度32度、湿度42%、例年よりも綿毛が激しく舞うなかスペインGPは開幕した。
セッション開始前の午前10時30分、サンマリノGPにおける、車両最低重量規則違反を問われていたBARホンダは、FIAの裁定を受け入れ、このスペインGPと次戦のモナコGPの不出場を決定。そのまま出場態勢を解き、帰り支度にかかった。BARホンダは出走を可能にすべく法的に様々な道を探ったが、裁定が昨日の木曜日とあっては時間がなさ過ぎたようだ。
ウイリアムズは今朝ニック・ハイドフェルドのエンジンの排気バルブに不具合が見つかり交換。またマーク・ウェーバーのエンジンも同じロットのため大事を取って交換した。ハイドフェルドはこれが2レース目でもあり10番降格のペナルティを受けて走るが、ウェーバーのエンジンは今回が1回目でペナルティはないものの、金曜のセッションはエンジン交換のために走らない。
スタンドはスペインGPの金曜日としては驚くほどの入場者数で、大半がフェルナンド・アロンソとルノーの青い帽子が目立つなか、わずかにフェラーリの赤が混じるスタンド状況だ。
スペインGPからマクラーレンのファン−パブロ・モントーヤが怪我から復帰し、サードドライバーはデ・ラ・ロサが務める。
11時05分まずはアルバースがターン10でコースオフ。トヨタのサードドライバー、リカルド・ゾンタが1分18秒103でトップタイムを叩き出す。続いて11時25分に、ミハエル・シューマッハーがゾンタに次ぐ1分18秒235で2番手のタイムをマーク。その5分後に母国でのレースとなるアロンソが大声援を受けてコースイン。スタンド前では右手を挙げて声援に応える。セッション終了15分前にデ・ラ・ロサが1分15秒台に突入し、15秒675でトップタイムを叩き出しフリー走行は終了した。トップはデ・ラ・ロサ、2位クリエン、3位ハイドフェルド、4位にシューマッハー、5位キミ・ライコネン、6位デイビッド・クルサード、7位ゾンタ、8位ビタントニオ・リウッツィ、9位ラルフ・シューマッハー、10位モントーヤという結果で終了した。