イモラではパフォーマンスに大きな前進を見せ、ジャック・ビルヌーブが同チームで初のポイントを獲得して報いられたザウバー。今週末のスペインGPには空力的な進化をもって次なる一歩を踏み出そうとしている。
バルセロナ戦に備えて新しいリヤエンド空力パッケージにさらに磨きをかけるべく、チームは先週、フィオラノにてテストを実施した。空力の修正はイモラでのビルヌーブの”復活”に一役買って、ビルヌーブは得点圏の6位に入り、テクニカルディレクターのウィリー・ランプはC24が再びトップ8を脅かせるものと自信を抱く。
「カタルニア・サーキットでの空力の効果は絶大だった」とランプ。
「高ダウンフォースで走るバルセロナでは、最近の当地でのテストの時よりさらに良い形でいけると自信がある。イモラであのようなパフォーマンスの向上を見せた改良型リヤエンド空力パッケージを導入しているのだからね」
「また我々は、トラクション・コントロールとメカニカル・セットアップにも手を加えているので、きっと今週末も効果的な体勢でいけると思う。カタルニア・サーキットには低速から中速と超高速まで幅広い種類のコーナーがあり、それが車とタイヤの特性を顕示することになる。かつてはひどい粗さだった路面は再舗装されていて、改修がどう影響するのかも見物になるだろう」
ビルヌーブは、当地を前回訪れた際の記憶を消し去るためにも、ニューパッケージでのバルセロナ再訪を楽しみにしているようだ。
「バルセロナでの最近のテストは難しいものだったが、その時はまだ新しい空力パッケージがなかったんだ。イモラで披露した通り、車のパフォーマンスに本当に大きな違いを生み出すからね」と、1997年世界チャンピオンの彼。
「間違いなく今週末のバルセロナで役に立つ。ただし、僕らがどれだけ早く正しいセットアップを見つけられるかに大いに左右されるだろうけど」
「イモラでは自分が好きなように自由に車をセットアップできたし、あのレースには自分でも本当に満足できたから、スペインでもあの時とすべて同じようにいけばと思う。3ポイントの獲得は大きな救いになったし、開幕3レースからのプレッシャーが軽くなった。イモラでの車の快調ぶりを見たら、もうバルセロナが待ちきれないよ」
チームメイトのフェリペ・マッサはスペイン戦にこれといった不安はないが、やはり改善された空力がチームのこのところの幸運をさらに向上させる一助となることを願っている。
「このタイプのサーキットではさらに改善が必要だ。過去を見ても必ずしも僕らにぴったりという訳ではなく、ついでに言えばイモラとバーレーンもそう」と説明するマッサ。
「高速コーナーでの走りをもっと改善する必要があるが、新しい空力パッケージは本当に役立っているので、僕も勇気づけられる」