カタルニアでは過去に優れた戦績を挙げてきたBMWウイリアムズF1チームは、このレースを復調のきっかけとすべく、今週末のスペインGPに臨む。
サンマリノGP終了後のテストで、彼らはFW27の空力の開発を進めることができた。その成果は、ニック・ハイドフェルドとマーク・ウエーバーが今週末のレースでさらに上位を狙うための手助けになるだろう。
「前戦と比べると、特に車のフロントまわりに関して、さらに空力が改善されているはずだ。また、ミシュランが優れた2種類のコンパウンドを用意してきたので、そのテストも行った」とテクニカルディレクターのサム・マイケルは言う。
「これらのステップのすべてが、FW27をさらにグリッド上位へと押し上げてくれるだろう。このサーキットではオーバーテイクがきわめて難しいので、レース戦略も見所になると思う」
「バルセロナでは車のバランスがいいところを探すのが難しいことが多い。コンディションが変化しやすく、セットアップを常に変えていかなければならないんだ。1月に再舗装されたため、タイヤに対してはそれほど過酷ではなくなった。バルセロナでは以前のように頻繁にテストをしているわけではないが、それでも全くテストをしない他のサーキットに比べればかなり走り込んだコースではある」
2人のドライバーはこのカタルニア・サーキットのファンであり、ハイドフェルドはレースの週末に向けてチームが‘まずまずの調子’を披露できるものと信じている。また、ウエーバーもポイント獲得に自信を示しているが、彼によれば、現時点でスペイン人ドライバーが選手権をリードしているだけに、この週末は特別なものになるはずだという。
「僕はこのコースが好きだから、ここでは少しポイントを稼げることを願っている」ウエーバー。
「今年のスペインGPは特別な雰囲気になるだろう。なぜなら、フェルナンド・アロンソが選手権をリードしているからだ。あの国で大勢の人々がF1に熱狂しているのは、F1の世界全体にとっても素晴らしいことだよ!」