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フェラーリ、抗議を無視してテストを続行

2005年5月4日

 フェラーリは、マレーシアGPとバーレーンGP前のテストが波紋を呼んでいるにもかかわらず、やはり今週のスペインGPを前にフィオラノのプライベートコースでテストを行い、引き続きライバルチームを敵に回す行動を取っている。

 従来、グランプリ前の週には50kmのシェイクダウン走行のみが許されていたのだが、フェラーリは今回もまた、この『合意』を無視することになった。ルカ・バドエルが、改良されているF2005のステアリングを握って、フィオラノのテストコースで110周を走行したのだ。好天気に恵まれ、『9チーム連合』に加わっていないフェラーリのポジションをフルに活かして、最新のブリヂストンタイヤを中心とする技術プログラムに取り組んだ。バドエルは火曜日もフィオラノでテストを続けることになっている。
 ここ最近は、複数のコースで複数のマシンを走らせるのではなく、1カ所に集中するテストポリシーを守るとほのめかすことで、一種の譲歩を見せているフェラーリだが、それでもやはり他の9チームとは相容れない行動を取っている。他チームは冬の間に、シーズン中のテストは24日間のみということで合意しているからだ。
 そして、グランプリ開催直前にその開催地ではテストを行わないという、旧来からの合意があるにもかかわらず、フェラーリはテストに関する協定はすでにみな無効になっているとの立場をとっている。それを根拠に、イモラをサンマリノGP前の開発テストを行う場所とすることもありそうだった。しかしフェラーリは、ヨーロッパラウンドの開幕戦を前に、サーキット・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリでテストをすることを検討しながらも、実際にはそれを行わなかったのは、ライバルチームらと協調したいという願いの表れだと主張している。


 しかし、バドエルはF2005をさらに調整するために、さまざまなコースで熱心にテストを続けることを認められているため、この言葉は空虚に響く。フェラーリのボスたちは、チームがシーズンを『らしくない形』でスタートしたことが、絶え間なくテストをしなくてはならない理由だとしている。第1に、フェラーリは実質的にブリヂストン唯一の戦えるチームであるため、同じだけのデータを得るには、ライバル勢の6倍の走行距離が必要だということ。そして第2に、余分な作業をしても、レースで他チームを引き離すほどの利益は出ていないというのが、フェラーリの主張だ。
 ミハエル・シューマッハーのイモラでのパフォーマンスは、テストプログラムが実を結びつつあることを証明した。シューマッハーは最終的には2位となったが、彼がジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソを追いかけていたとき、F2005はライバルたちより2秒近く速いペースを見せた。シューマッハーがもっと前の方からスタートしていれば(予選のミスさえなければ、そうなっていたはずだが)、レース結果も、見所も、まったく違ったものになっていたかもしれない。
 現在のままでいくと、2つの結果が予想される。第1に、フェラーリとシューマッハーがここ数年見られたような優位を取り戻し、ルノーの開幕4連勝にもかかわらず、シーズン最初に支配的だった予想を覆すかもしれない。第2に、もしフェラーリが無制限にテストを続ければ、9チーム連合が先例に従うか、さもないと置き去りにされてしまうのではないかというプレッシャーにさらされるかもしれない。
 いくらポール・ストッダートのような人物が、フェラーリの勝利がテスト協定違反によって汚れたものになると非難しようとも、さほど熱心ではないファンにとっては勝利のみが重要なのだ。ウイリアムズやマクラーレン、ルノーや、そのエンジンパートナーは、表彰台の頂上に乗れなければ、すぐに愛想をつかしはじめるだろう。そして、ストッダート氏を軽んずるわけではないが、いずれにしても勝利を逃すのは彼のチームではないのだ……。




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