コスワースのマネージングディレクター、ティム・ルーシスが明らかにしたところによると、今週末のサンマリノGPで、ミナルディが新車PS05をデビューさせるにあたり、同チームはレッドブルと同スペックのエンジンを使用することになるという。
これは、ポール・ストッダート率いるミナルディチームにとって、大きな後押しとなるだろう。予定されていたことだが、チームが一番手近なライバルであるジョーダンに追いつこうとするうえで、クリスチャン・アルバースとパトリック・フリーザッハーは大いに助けられるはずだ。
「最新のTJ2005エンジンは、CK2004エンジンから大きな進歩を遂げている」とルーシスは語った。
コスワースによると、進歩した点には以下のようなものがある。
・ピークパワーが60馬力以上増加。
・エンジンスピードが500回転/分だけ増加。
・エンジンのデュティサイクルが向上(より長く、より大きなパワーを発揮する)。
・エンジンの耐久期間が2度のイベントをカバーするようになる(公称1300km)。信頼性も向上。
・エンジンの重心が50mm以上低くなる。
・エンジンの剛性が大きく向上。
・マシンデザインとの高レベルの統合。
レッドブル・レーシングが使用するエンジンと、ミナルディが使うことになるエンジンとでは、何か違いはあるのかと聞かれて、ルーシスは「たいした違いはない」と答えた。
ミナルディは先週、アルバースがムジェロでPS05の初走行を行った際に、この新エンジンを使用した。
だが、この状況は今年ずっと続くわけではない。レッドブル・レーシングは、カナダかアメリカGPからシリーズ12エンジンを手にすることになる。
「この(シリーズ12の)エンジンは現在開発中であり、シリーズ10と比較して、パワーと回転数が大きく向上することになる」
「これはレッドブル・レーシングにのみ供給される。開発バージョンのシリーズ11エンジンは、30馬力の増加がみられ、最高で19000回転/分に達するが、すでにレッドブルによってコース走行テストが行われている」