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マイク・ガスコイン「当然タイトルを狙っていく」

2005年4月21日

 今季波に乗るパナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカルディレクター、マイク・ガスコインが、好成績を挙げた序盤戦のこと、シーズンこれからの目標などについて語った。

Q:バーレーンGPは、テレビで見ている人にとっても面白いレースでした。あなたにとってはどういうレースでしたか?
「バーレーンは、ここ何年かにおいてベストレースのひとつだったと思う。素晴らしいショーだった。まさにF1に必要なものを備えたレースだったね」

Q:ヤルノ(トゥルーリ)のパフォーマンスについてはどうですか?
「他チームがいつピットに入るのか分からなかったから、必死にプッシュしたよ。20周を終えた時点では、前とのギャップは2秒9だった。なかなかよくやったと思う。ヤルノは多少渋滞に引っかかったが、2、3周にわたってかなりプッシュし、その後は、2位狙いでいこうということになった」

Q:ということは、彼にはペースを緩めるよう、指示を送ったということですか?
「そういうわけではないが、ピットストップを終えた時点で、アロンソはヤルノより1周につきコンマ3〜4秒速いペースで走っていた。何かトラブルが起こらない限り、彼が優勝するのは確実だった。その時、ヤルノは3位には22秒のアドバンテージを築いていた。そういうわけで、分かるだろうが、そのギャップを保つ方向でいくことにしたんだ」

Q:ラルフ(シューマッハー)のパフォーマンスはどう考えますか?
「ヤルノのドライビングが素晴らしいものだったのは明らかだが、ラルフも大したものだと思う。1回目の予選では11位だったのに、決勝で4位に上がってみせたんだからね。予選合計タイムでは、ふたりのウイリアムズ勢から0.05秒くらいしか離されていなかった。だから、ひょっとしたらラルフだって表彰台に上れたかもしれない。彼もとても強力なレースをしたんだ」

Q:でも彼にはいくつかアクシデントがあったようですが……。
「彼は攻めのレースをしていたんだ。『ラルフは抑えのきかないドライバーであり、ヤルノは理性的だ』と言う人間もいる。しかし、2位にいて後方とのギャップをコントロールしながらクルージングしている方が楽なのは確かだ。ラルフは他のドライバーより少し早くピットインした。それで渋滞にはまってしまい、奮闘せざるをえなかったんだ。彼は燃料をたっぷり積んでいたが、他のドライバーたちがいつピットに入るのか分からなかった。彼は、やむを得ずタイヤを酷使することになり、厳しい状況となった。複雑なレースを戦わざるを得なかったんだ。4位という結果は上出来だよ」


Q:チームの競争力の高さについて、どう感じていますか?
「バーレーンではルノーより3ポイント余計に獲得することができ、選手権争いで差を詰めることができた。これは重要だ。ヤルノがしっかりと2位に入っていることを考えれば、これまでとは視点を変えて、これから何をすべきかを考えていかねばならない」

Q:ヨーロッパラウンドを迎えるわけですが、状況は変わるのでしょうか?
「どれだけ早いペースで開発を進められるかが問題となるだろう。我々はたくさんのニューパーツを用意しているが、それは他チームだって同じだろう。エンジンにおいては、さらに大幅な改良が必要だ。あらゆるエリアにおいて作業を進めなければならない。ルノーとの差はわずかコンマ2〜3秒だ。バーレーンでの、1回目のピットストップ後2、3周くらいまでを見てみてほしい。21周目を終えた時点で、我々は3秒の遅れをとっていた。それが我々のポジションだ。我々はルノーと選手権を争っているということだ」

Q:フェラーリについてはどうですか?
「彼らがいつピットに入るのか分からなかった。でも、バリチェロはリヤタイヤやトラクションが明らかに厳しかったようだ。コーナー立ち上がりの加速が悪かったね。つまり、彼らはまだ問題を抱えているということだ。もちろん、イモラでは彼らはコンペティティブなところを見せるだろうし、復活してみせるだろう。ただ、我々に対しては大きく遅れを取っている。ルノーとの差はもっと大きい。フェラーリは、もし世界選手権を戦うつもりなら、まずは我々を倒す必要がある。それはかなり難しいだろうね。決して簡単な仕事ではないはずだ」

Q:ウイリアムズは脅威ですか?
「彼らにはきっちり差をつけているよ。ラルフはバーレーンでは彼らの後ろからレースを始めたが、最終的には彼らよりも上位でフィニッシュした。もしウエーバーがミスをしなければ、そうはいかなかったかもしれない。でも、ウエーバーがミスをしたのは事実だ。なぜミスしたか。それは必死に逃げていたからだ」

Q:今後は、毎グランプリで、優勝するために何ができるかを考えながらレースに臨むことになりますか?
「もちろんそうだ。見方を変えてみてほしい。我々は前戦でルノーとの差を3ポイント縮めた。最終戦まで毎戦このペースでギャップを縮めていけば、我々はタイトルが取れるだろう。そうであれば、狙っていくのが当然だろう? ここまで1戦を除いて、ずっとルノーとの差を縮めてきているのだから」




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