バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されているF1第3戦バーレーンGPは、ルノーのフェルナンド・アロンソが予選1回目をトップタイム、2戦連続ポールへ向け好位置につけた。2位にはトヨタのヤルノ・トゥルーリ、3位に新車を投入したフェラーリのミハエル・シューマッハーが入った。佐藤琢磨は13位で予選2回目に臨むこととなった。
午後1時からの予選1回目を迎えたバーレーン・インターナショナル・サーキットは、気温41度、路面温度53度、湿度11%、1010HPというコンディション。
コース上に砂ホコリが舞うなか最初のアタッカー、ペドロ・デ・ラ・ロサは1分30秒725をマーク。2番手佐藤琢磨はセクター1、2の遅れをセクター3で取り戻しデ・ラ・ロサの0.388秒落ちの2位。3番手パトリック・フリーザッハーをはさんでジェンソン・バトンがアタックへ。バトンはデ・ラ・ロサの0.2秒落ちのタイム、琢磨を0.16秒上回りデ・ラ・ロサに続く2位につけた。去就が注目される5番手ジャック・ビルヌーブは最終コーナーでオーバーランを喫しデ・ラ・ロサから1.5秒落ちのタイムに終わってしまった。
午前トップタイムの6番手マーク・ウェーバーがアタックする頃になると気温42度、路面温度53度に。ウェーバーはデ・ラ・ロサのタイムを0.133秒縮めて暫定トップに立つも、7番手ジャンカルロ・フィジケラがそのタイムを0.147秒差に退け逆転に成功する。新車でアタックした8番手ルーベンス・バリチェロは1コーナーで激しくブレーキロックさせ1.3秒落ちの8位に終わる。午前のフリー走行で1周も走行できなかったバリチェロは文字通りのブッツケ本番とあっては仕方ない状況といえよう。
クリスチャン・アルバース、ティアゴ・モンテイロ、ナレイン・カーティケヤンに続いて12番手のフェリペ・マッサは、セクター1で最速タイム、バトンをかわす好タイムで4位へ入った。13番手キミ・ライコネンはセクター1、2が速かったが最終コーナーでオーバーランし、ウエーバーの1000分の2秒落ちで3位に。ソフトタイヤ装着とみられるクリスチャン・クリエンは4位のタイムをマークした。
15番手シューマッハーは全区間最速でフィジケラに0.208秒差でトップに躍り出た。デイビッド・クルサードをはさんでラルフがアタックへ。ラルフは1コーナー、S字コーナー出口でもオーバーランしてしまった。とはいえ、BARホンダ勢の前につけた。前戦で表彰台を獲得したニック・ハイドフェルドはバーレーンでも勢いそのままに好走をみせシューマッハーに次ぐ2位に飛び込んだ。
19番手トゥルーリはセクター2、3が速く、シューマッハーのタイムを0.244秒下してトップに浮上。しかし、ラストアタッカーのアロンソはセクター1、2、3とも圧倒的に速く最終コーナーでややミスからロスするも、トゥルーリを0.145秒差に下して暫定ポールポジションについた。以下2位トゥルーリ、3位シューマッハー、4位ハイドフェルド、5位フィジケラ、6位ウェーバー、7位ライコネン、8位クリエン、9位デ・ラ・ロサ、10位マッサ。琢磨は2番目という不利なアタック順位ながら13位につけている。暫定ポールシッター、アロンソから9位デ・ラ・ロサまで0.877秒差という接戦の予選1回目だった