フェラーリのスーパースター、ミハエル・シューマッハーは、7回の世界タイトルと80回のGPの勝利を誇っているにもかかわらず、いまだに自分自身を疑っていると語った。

　その実績からF1史上最高のドライバーとも言われているシューマッハーは、1991年のジョーダンからのデビュー以来、14回目のフルシーズンを迎える。その彼が驚くべき告白をした。
「これまでの成功にも関わらず、僕はいまだ自分自身に対する疑いを無くしきれていないんだ」シューマッハーは、英サン紙に語った。「最初の一歩を間違った方向に進めてしまったんじゃないか、とね。レーシングカーに乗るときもそうでないときも、いつもそういった疑いを持つんだ。そう疑う事が自分自身の一部になっていると思うね。
　僕はすごく疑い深い。ずっと引きずるわけではないけど、いつも自分自身に疑問をぶつけている。でもいろんな考えで混乱してしまうことはないよ。疑う事をストップするタイミングはわかっているからね。（今シーズン再び）世界チャンピオンの座を勝ち取りたい。でもこれまでよりも難しくなることはわかっている。
　僕らはこの5年間は何とかうまく払いのけてこれた。もし僕らがこれ以上達成することができないと思ったときが、そのとき（レースを止めるとき）だろうね。僕らの走りはいつかは終焉を迎えるだろうし、僕よりも速いドライバーが必ず出てくることはわかっているよ。それが宿命だからね」

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