BARのテクニカル・ディレクター、ジェフ・ウィリスは、2004年のチームの躍進に一役買った人物だが、将来フェラーリで働きたい気持ちがあることを認めた。
ITV-F1.comの取材に対してウィリスは、チャンスがあればぜひフェラーリに加わりたいと語った。現フェラーリのテクニカル・ディレクターであるロス・ブラウンが2006年末の契約の満了をもってチームを離れるならば、ということだ。
ウィリスは次のように語った。「仕事を変える計画はないが、私の妻はイタリア人だし、私たちはいつかイタリアに住みたいと思っている。フェラーリは間違いなく、ロリー・バーンとロス・ブラウンがいなくなれば、過渡的な体制をとる必要がでてくるだろう。だが、いつか将来に機会があるならば、そして彼らがまだいい仕事をしているならば、私はイタリアに住んで仕事をしたいと思う」
しかしウィリスはすぐに、現在の雇用主のために全身全霊を捧げていることに変わりはない、と付け加えた。ホンダ・エンジンを積むBARにとって、来季は重要なシーズンとなる。2004年に何度も強力なパフォーマンスを見せて、総合3位となったジェンソン・バトンは、来季、ミハエル・シューマッハーにとって最大の脅威のひとつになると見られている。
「当面のところ、私の将来はBARホンダと共にある。私たちは明確なプランを持っており、ホンダはチームと密接に結びついている。私たちはこのまま行って、ワールドチャンピオンを獲得したいのだ」と、ウィリス。
「私たちは、何としても来年は勝ち始めなくてはならない。今年と同じようなアプローチで行く必要がある。チームとドライバーとマシンのパフォーマンスが上がることによって、表彰台に乗れるところまで来た。そうしたら、次の一歩を踏み出さなくてはならない。実力で勝つ必要があるのだ。それができれば、さらに実力で勝ち続けていける可能性が高い。そうすれば、チャンピオン争いの場に加わっていけるだろう」