リチャード・カボーン英スポーツ大臣は、先日、F1の10チームのうち9チームが来季、フランスGPとイギリスGPを含む全19戦で開催することに合意したが、それがシルバーストン・サーキットおよびにイギリスのモータースポーツを支える地域にとって望ましい知らせであると語った。
カボーン大臣はかつて、バーニー・エクレストンがイギリスGPのホスト料を要求した際、英レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)に対する資金援助を拒否した経緯がある。カボーン大臣はシルバーストン周辺をモータースポーツの工業的中心地に開発したいと望んでおり、来季のカレンダーに対する決定は、その将来的な開発にとって望ましい結果であると語った。
エクレストンは、レースに関する条項がフォーミュラワン・マネージメントとBRDCの間で合意されなければならないと強調した。しかし、重大な問題点となるような条項は作られないだろうと語っている。また、エクレストンは、火曜日のミーティングを欠席した唯一のチームであるフェラーリ、そしてFIAが来季カレンダーの拡大に合意するものと予想している。今回の開催数拡大については、フェラーリを除く9チームが、シーズン中に行われているテスト期間を現在の半分にすることに合意したことで可能になった。
カボーン大臣は、BBCオンラインに対して以下のようにコメントした。
「今回の契約は、イギリスの何千人というF1ファンのみならず、シルバーストン周辺に位置するモータースポーツ工業地帯にとって、最高のニュースである」
「イギリスのモータースポーツに関わる人々にとって、素晴らしいチャンスが示された」
「この数カ月間、交渉に関係した全員は、間違いなく苦労していた。しかし私は、我々に共通したゴールを達成するために協力し合っている全ての者に対して、今回の発表が新たなチャンスを与えたものと願っている」
「我々は今後も改良改善を行い、世界最高のモータースポーツ工業地帯を(シルバーストン周辺に)作り上げることを決心している。また、イギリスに本拠地を置く多くのF1チームがその一帯にとどまり、これからも4万人の職が供給されていくことになるだろう」