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土曜午前もトップはバリチェロ

2004年10月23日

 F1ブラジルGPは土曜午前のフリー走行3、4のセッションが行われ、一気にタイムが縮んだフリー走行4で、フェラーリのルーベンス・バリチェロがトップタイムをマークした。
 土曜日朝のフリー走行3、4のセッションはヨーロッパのテレビ放映時間の関係で、普段より1時間早い午前8時から開始された。
 8時から45分間のフリー走行3の天候は曇り、気温20度・路面温度22度、湿度81%、気圧929ヘクトパスカル。ほぼ無風で、コンディションは良好だ。前日の金曜日セッション終了後、ミナルディのゾイト・バウムガルトナーがエンジン交換を行っている。
 開始3分、佐藤琢磨が早めのインスタレーションラップを行う。続いて1分後、ウイリアムズのラルフ・シューマッハー、ファン−パブロ・モントーヤがコースインした直後、赤旗が提示される。原因はトラック内に野犬が進入したためで、これを捕獲するためにセッションが26分間中断する羽目になった。しかし、その間にまた別の犬が現れるなど、捕獲人と犬のイタチごっこ(?)となり、時間は虚しく流れる。インテルラゴスは以前から野犬の遊び場になっていたのだ。
 8時26分、8時半からセッション再開のメッセージが提示される。その後8時28分にトラック・クリア。予定通り8時30分からセッションが再開されるが、終了時刻は8時45分のままだ。
 セッション再開3分後、ミハエル・シューマッハーが3周目にいきなり1分11秒918を叩き出す。翌周、さらに1分11秒809までタイムを縮めた。
 王者のタイムを破ったのは、BARホンダの佐藤琢磨。6周目に1分11秒580でトップに浮上! 高速セクションのセクター1が最速だ。
 3分後のターン2でビルヌーブがスピン。バリチェロ、佐藤琢磨が間一髪避ける場面があった。開始40分にはマクラーレンのキミ・ライコネンが琢磨に0.011秒差の2番手に浮上している。
 琢磨のタイムをブレイクしたのは、チームメイトのジェンソン・バトン。アップ&ダウンの激しい低速区間のセクター2が最速で、これでBARがワン・ツーとなった。首位バトンから6番手ラルフ・シューマッハーまでが0.3秒以内、12番手マーク・ウエーバーまで1秒以内という僅差の争いだ。
 そしてそのまま、BARワン・ツーのままチェッカー。バトン、琢磨、ライコネンとトップ3はミシュラン勢。4番手バリチェロ、5番手ラルフ・シューマッハー、6番手ミハエル・シューマッハーまでが0.274秒差。ジャンカルロ・フィジケラ、フェリペ・マッサ、デイビッド・クルサード、モントーヤと続いて、ここまでがトップ10。
 区間タイム最高はセクター1、2がバトン、3がラルフ・シューマッハー。セッション終了時の気温は22度、路面温度は25度だった。


 土曜日午前中2回目セッション、フリー走行4は予定通り9時15分からスタート。天候は薄曇り、気温22度、路面温度29度というコンディション。序盤は各車ペースを上げないが、開始7分にミハエル・シューマッハーが走行3周にいきなり1分11秒270をマークする。
 開始11分、クルサードがピットロード進入でハード・ブレーキのため、リヤから白煙を上げてスピン! ターンして自らのピットへ。クルサードはかつてもピットロードでクラッシュしたことがある。15分を経過した時点で、ミハエル・シューマッハー、アロンソ、モントーヤ、ライコネン、トゥルーリ、スピンしたクルサードがトップ6だ。
 F1復帰後、思うような活躍のないジャック・ビルヌーブは、開始21分に2番手に飛び込んでくる。しかしそれもつかの間、バリチェロ、フェルナンド・アロンソらがミハエル・シューマッハーに肉薄するタイムを記録。ビルヌーブは4番手にドロップしてしまった。
 その直後の開始22分、クルサードがアタック。ついに1分11秒を切る1分10秒786をマーク。それを皮切りに、上位陣が一気に10秒台に飛び込んできた。ライコネン、ミハエル・シューマッハー、バトンらが1分10秒台へ。続くマッサ、アロンソ、モントーヤ、ラルフ・シューマッハーまでがトップ8。ラルフはミハエル・シューマッハーの0.8秒落ちである。佐藤琢磨はこの時点で14番手。セクター2が遅く、これはタンクが重いためと思われる。
 終了10分前が近付くと、地元勝利を目指すバリチェロが1分10秒229で一気にトップに浮上してくる。いよいよ予選シミュレーションのスタートだ。佐藤琢磨も新品タイヤでアタックするが、10秒台には入れず7番手となった。
 終了4分前。ミハエル・シューマッハーがターン6でスピン! 右リヤから激しくタイヤバリアにクラッシュ! 一瞬マシンが傾き、右エンジン部分あたりから発火する大クラッシュとなった。マシンから出てきたミハエル・シューマッハーは無事。しかしこのクラッシュの影響で、9時59分に赤旗が提示されそのまま終了となった。
 結局バリチェロ、ミハエル・シューマッハー、ライコネン、クルサード、バトン、アロンソ、ラルフ、佐藤琢磨、ウエーバー、マッサがトップ10。バリチェロから11番手モントーヤまでが1秒以内だ。区間タイム最高はセクター1がバトン、2がミハエル・シューマッハー、3がバリチェロとなっている。
 クラッシュ後、ミハエル・シューマッハーは自らのマシンを点検する。右側前後輪周りの損傷が激しい。13時の予選スタートまでにシューマッハー車がリペアできるかどうか。予選と決勝の行方を大きく左右するクラッシュだった。




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