Q&A:フェリペ・マッサ
2004年9月2日
ザウバーの秘蔵っ子ブラジリアン、フェリペ・マッサは、多くのライバルがリタイアに追い込まれたスパ−フランコルシャンのレースで最後まで生き残り、キミ・ライコネンと2台のフェラーリに続いて4位でフィニッシュラインを通過した。これはまだ短い彼のF1キャリアの中でのベストリザルトだった。
こんなに上位でフィニッシュできたのは幸運だったとマッサは言う。彼はスタート直後のラ・ソースでの混乱の中でリヤウイングにダメージを負い、予定外のピットインを強いられていたからだ。
Q:日曜日にチェッカーフラッグを見たとき、どんな気持ちになりましたか?
フェリペ・マッサ(以下FM):まずはホッとしたね。そして、あれほどタフなレースを4位でフィニッシュできたことに感激したよ! 僕は土曜日に亡くなった祖父のことを考えていた。彼は熱心なレースファンで、毎レース欠かさずTVで観戦していたんだ。たぶんこのレースもどこかで見ていてくれたと思うし、僕のことを誇りに思ってくれたに違いない。このリザルトを彼に捧げたい。
Q:レース序盤に何が起きたのですか?
FM:僕のスタートはとても良かったので、キミの横に並びかけることができた。ところがラ・ソースのブレーキングでフロントホイールをロックさせて、キミと接触してしまったんだ。さらにBARのマシンが後から僕をプッシュした。その結果、僕の車にはひどい振動が発生するようになった。僕は1周目を終えたところでピットに入り、メカニックがフロントノーズを交換した。そして、ちょうど僕がピットから出て行くときに、クルーがリヤウイングにもダメージがあることに気付いて、もう一度ピットインしなければならなかった。これには本当にまいったけど、チームが素晴らしい仕事をして、どちらのピットインでもセーフティーカーにパスされる前に僕をコースに送り出してくれた。僕はとにかく集中を維持して、決してあきらめないことにした。車は挙動が神経質になっていて、とてもドライブしづらかったけどね。ディフューザーが壊れて、特に高速コーナーでダウンフォースが不足していたんだ。
Q:それでも何人かをオーバーテイクしましたね。
FM:レースの序盤は最悪だったけど、僕は完全に“戦闘モード”に入っていた。セーフティーカーが退去した後の最初の周にまずニック・ハイドフェルドを抜き、続いてオリビエ・パニスとゾイト・バウムガルトナーをパスした。その後、ピットストップの間にも何台かを抜くことができた。この時点で、僕はいくらかポイントを獲得できるかもしれないと思った。
Q:そして、オー・ルージュではファン‐パブロ・モントーヤとのバトルがありました。
FM:僕がラ・ソースを立ち上がって加速していたとき、ちょうどファン‐パブロがピットから出てきて、僕らはサイド・バイ・サイドになった。彼は僕に左寄りのラインを取らせようとして、僕が先にアクセルを戻すのを待っていた。でも、僕の方はおとなしく彼に従って先に行かせるような気分じゃなかったんだ。それで僕らはサイド・バイ・サイドのままオー・ルージュへ入った。時速300キロでね。これはものすごくエキサイティングだったよ。僕はもう絶対にアクセルを戻さないと決心していた。そして結局はファン‐パブロが先にあきらめたんだ。あれはこれからもずっと記憶に残る瞬間だったと思う。
Q:4位はF1でのベストフィニッシュです。これはあなたにとってどんな意味がありますか?
FM:大きな意味があるよ。特にここまでの6レースはずっと不運続きだったから。スパのベルギーGPは僕のキャリア全体を通じても今までのベストレースだ。序盤にある程度まで順位を上げた時点で、これはかなりイケるかもしれないと思ったし、予定外のピットインがあったことを考えれば、4位でフィニッシュできたというのは素晴らしい結果だと思う。僕にとってもチームにとっても最高の結果だ。彼らは本当にいい仕事をしてくれたからね。
僕らは金曜日から好調だった。土曜日の予選で、僕とジャンカルロは激しい雨の中を走らなければならなかったけど、それでもきわめて高い競争力を示した。日曜日の結果はその流れが反映されたものだと思う。スパで獲得した9点を加えて、僕らはコンストラクターズ選手権ポイントでジャガーを18点、トヨタを19点リードしている。コンストラクターズで6位のポジションを守るためには、かなり有利な立場に立ったと言える。
Q:次のモンツァに向けての抱負を聞かせてください。
C23はモンツァのような高速コースでのトップスピードが特に優れている。だから僕らは好調を維持できると思うし、またいくつかポイントを加算できるはずだよ。
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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