ミシュランのボス、ピエール・デュパスキエが明かしたところによると、今週末のF1第14戦ベルギーGPに向けて、提携する6チーム(ルノー、BAR、ウイリアムズ、マクラーレン、トヨタ、ジャガー)を有利にするために、最近のスパ24時間での走行が役に立ったという。
「スパは、F1が最後にレースをした2002年の後、少し変化している。だが、その変化がタイヤのパフォーマンスにどう影響するのか、私たちにはよく分かっているんだ」と、デュパスキエは語った。
「多くのミシュラン勢が、最近のスパ24時間でいいレースをした。ミシュランはまたもや圧勝を飾り、上位7台中6台を占めると共に、3つのクラス優勝を成し遂げた。私たちは、有益なデータを集めることもできたし、それはベルギーGPに向けてタイヤスペックを最終決定する上で役に立ったよ」
「スパは、世界でも特に高速で華々しいサーキットであり、ドライバーにも観客にも非常に人気がある。しかし、タイヤの消耗という点では、特に厳しいサーキットではない」
とはいえ、ミシュランのF1プログラム・マネージャー、パスカル・バセロンは、タイヤ選択が正しいかどうかは、金曜のプラクティスが終わってみないと分からないだろうと認めた。特に、コースのおよそ50%が再舗装されているからだ。
バセロンは次のように語った。「誰もが、スパでまたレースをするのを楽しみにしているようだ。F1マシンがスパで最後に走ってから、まる2シーズンが経っている――そのせいで、いっそう興味深い要素が加わっているね」
「2002年以来、パフォーマンスレベルがどれくらい上がっているのか、正確には分からない。オー・ルージュはかつて、ドライバーの気合いを測るための、最大のバロメーターとも言えたが、今では、週末を通じて誰でも全開で行くことになるかもしれない」
「タイヤ選択に関しては、最近レースをしたほかのサーキットと較べてスパがどうかということが分かっているから、ラップタイムの落ち方を予測するのに、それを基準として用いた。しかし、ひとつ大きな疑問が残っている。コースの半分くらいが再舗装されたからだ。それによって、マシンが完全な限界で走っていた場所がすべて、影響を受けることになる」
「新しい舗装がどれだけのグリップを生み出すのかは、正確には分からないが、使われた素材の種類に関するデータは与えられているし、どちらの方向に行くべきかということはかなりはっきり分かっている」
「予想が正しかったかどうかを知るのは、金曜まで待たなくてはならないだろう」