佐藤琢磨が、土曜予選でフェラーリ勢に続く３番グリッドを獲得。予選終了直後の記者会見で、久々のトップ３の感想、そして明日への意気込みを語った。

Ｑ：琢磨、あなたもすばらしいラップでしたね。見応えのある部分はターン１１でしょうか？
琢磨：そうだね、その最高速の部分で少しだけ（ホイールをはみ出す）ミスをして、コンマ数秒をロスしてしまった。だけど、それがなくてもフロントローには届かなかっただろうし、２列目を獲得できてうれしいよ。

Ｑ：ここでのレースは、予選３番手からスタートしたドライバーが５回優勝しています。それについてはどう思っていますか？
琢磨：前方の列に並べるのはすばらしいよね。アメリカＧＰの後、僕たちは数レース、どうしてもスピードに乗れなくて苦労したけど、前戦のドイツＧＰで速かったし、ここでも再び速かったので、また一歩前進できたことをうれしく思っているよ。
（日本語での回答）今日は予選３番手で、自己ベスト更新ではなかったんですけれども、埃っぽいサーキットということで、価値のあるセカンドローになったのではないかと思います。週末を通してトラブルも出てなかったし、車もいい形で進んでいたんで、また明日、攻めのレースをして、力強いレースをしていきたいと思います。

Ｑ：今回（予選３番手）は驚きの結果ですか？
琢磨：正直、うれしい驚きだね。僕たちはより速いだろうと思っていたけれど、アメリカＧＰの後、ドイツＧＰに至るまでスピードが少し足りなかった。だけど、それ以降、エンジニアやデザイナーたちと一緒にみんなが必死にがんばって大きく前進した。そして僕たちのスピードが戻ってきたことが、前回のレースと今回の予選で証明されたと思う。

Ｑ：レース前にもっと気温が上がるだろうと予想してましたね。それを考慮してタイヤを選びましたか？
琢磨：そうだね。マイケル（・シューマッハー）が言ったように、数週間、ヘレステストでは路面温度が５０℃以上で、それがちょうど昨日の状況と似ていたんだけど、僕たちはタイヤのコンパウンドや構造に自信を持っていたし、タイヤも進歩して昨日も（テストと）同じようにすごく上手くいっていたんだ。だけど、今日は（路面温度が）２０℃以上も低かったにもかかわらず、車もタイヤも本当に調子が良かったから、結果にはとても満足しているよ。

Ｑ：今シーズン、オーバーテイクするシーンを何度か見せてもらっていますが、ここでのオーバーテイクは特に難しいと思われます・・・・・・。
琢磨：難しいね。昨年まではオーバーテイクがほとんど出来ないサーキットだった。僕は今年になるまで（改修後のサーキットを）走れなかったけれど、昨年改修されて何人かがいい動きを見せていてたし、不可能ではないと思う。でも、ここはすごく乾燥していて風も強いうえに突風が吹くから、レコードラインの外はいつも埃っぽくて滑りやすいんだ。つまり、ここでのオーバーテイクには、多大なリスクが伴うよね。

Ｑ：しかし、そのリスクを背負ってみるつもりでは？
琢磨：まあ、当然ながら、不可能なんてないよ。でも、僕たちのストラテジーが上手くいくか（明日になれば）分かるだろうし、すべての調和に自信があるから、明日の午後はきっといいレースが出来るはずだよ。

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