F1ハンガリーGPは土曜予選が行われ、フェラーリのミハエル・シューマッハーが前戦ドイツに続くポールポジションを獲得。BARホンダの佐藤琢磨はチームメイトを上回る3番手グリッドを獲得した。
13時から行われる予選1回目の天候は曇り。気温24度、路面温度38度、湿度47%というコンディション。
トップランナーとなったシューマッハーは、いきなりこれまでの全セッション最速の1分19秒107をたたき出す。ミスがあってこのタイムだから恐ろしい。続くジェンソン・バトンは0.7秒、3番手フェルナンド・アロンソは1秒落ちとなる。これを見てもシューマッハーが圧倒的に速いことがわかる。
4番手に登場したデイビッド・クルサード、大きなミスもなかったがシューマッハーの2秒落ちとなる。続くファン−パブロ・モントーヤはセクター1でシューマッハーより速かったが、セクター2、3でしのげず2番手。続くマーク・ウエーバーは1コーナーで右前輪をロックするミスを犯した。
佐藤琢磨は8番手に登場。ミスのない落ち着いたドライビングで2番手タイムとなった。BARホンダはやはりセクター2が速い。しかし、琢磨のタイムは続くジャンカルロ・フィジケラに破られる。フィジケラはセクター3が速い。ブリヂストン・タイヤのトラクションがいい。
12番手に登場したルーベンス・バリチェロはセクター1でモントーヤより速く、セクター2、3ではシューマッハーをしのぎ、1分18秒436でダントツのトップ。この週末で初の18秒台タイムだ。続くザウバーのフェリペ・マッサは1コーナーでロックしたものの、やはり速く3番手に入ってみせた。
金曜日トップのキミ・ライコネンは19番手に登場。しかし最終コーナーで4輪がドリフトし、10番手に終わった。
セッション終了は13時41分。2回目の最後4人のアタックは、フェラーリ、ザウバーのブリヂストン勢となる。ミシュラン勢トップの佐藤琢磨は16番手の出走となった。1回目セッション終了時の気温は25度、路面温度は42度。
14時からの予選2回目のコンディションは、気温24度、路面温度35度、湿度45%。1回目終了時に比べると一気に路面温度が下がった。上空に雲が増えてきている。
2回目は例によってミナルディ勢が最初のランナー。ジャンマリア・ブルーニは1コーナーでタイヤをロックしてしまい、チームメイトのゾイト・バウムガルトナーに屈した。続くクリスチャン・クリエン、マーク・ウエーバーはそれぞれ前走者のタイムを更新。BAR入りが確定的とされる5番手デイビッド・クルサードはセクター2が遅く、ウエーバーに0.167秒およばなかった。
ウエーバーのタイムは、その後なかなかブレイクされず。6番手ジョルジョ・パンターノ、7番手オリビエ・パニス、8番手ニック・ハイドフェルド、9番手リカルド・ゾンタともタイムが伸び悩む。しかし10番手に登場のフェルナンド・アロンソはターン5の縁石に乗って一瞬姿勢を乱したが、セクター2、3が最速。1分19秒996でウエーバーを上回りトップに立った。
期待された11番手ランナーのライコネンは、アロンソの0.574秒落ち。4位クルサードより0.3秒速いものの、上位は望めないタイムだろう。続くアントニオ・ピッツォニアはセクター1最速ながら、アロンソのタイムを上回れない。