ルノーF1チームのサードドライバー、フランク・モンタニーが2日から5日間、先月21日にポール−リカールでシェイクダウンしたGP2シリーズのマシンテストを行った。
モンタニーは4日間で包括的な開発プログラムを行った。大きな問題もなかったようで、モンタニーはかなりの距離を走り込み、エンジニアたちは大量のデータ照合を行った。今回のテストでは、空力、冷却装置、エンジン、電子制御システム、タイヤ、セットアップについて、デザインオフィスで行われたコンピューターシミュレーションの結果との照合がなされた。タイムの計測は行われなかったが、マシンはすべて期待通りのパフォーマンスを見せた。次のテストは9日と10日に行われる。
GP2シリーズのオーガナイザー、ブルーノ・マイケルは次のように語った。「2週間前のシェイクダウンテストで初めてマシンをトラックで走らせてみた。今回のセッションは開発プログラムにおける本当の意味でのファストステップとなった。シャシーとエンジンのコンビネーションについてあらゆる面を調査したが、マシンがトラックを走る度にますます自信を深めた。実際、マシンは私たちが考えていた以上に速かった。フランクは終始笑顔だったが、マシンの調子が良かったんだと思う。スケジュールは順調にいっている。2005年の開幕戦に向けて、今年の10月初旬には最初のオーダーをとる予定だ。GP2は素晴らしいシリーズになると思う」
モンタニーは次のように語った。「今週のセッションはマシンのことを理解し、基本セットアップで走らせてみるのが目標だった。いろいろと改良を行ったが、すべてにおいてちゃんと効果が出ていた。マシンバランスも終始よかった。高速コーナーやブレーキング時のマシンの安定性も素晴らしかった。また、トラクションも問題なかった。ドライビングの点では、空力効果、特にグランドエフェクトが素晴らしくよかった。マシンは路面にしっかりとくいついていた。エンジンはとてもパワフルで、トルクも驚くほどいい。また、ブレーキの効きも本当に素晴らしかった。今度の月曜日と火曜日のセッションでは初めてタイヤ評価テストを行う。最初のテストが終わったばかりだが、9日からの次のテストを今から楽しみにしている」