F1フランスGPは土曜予選が行われ、ルノーのフェルナンド・アロンソが今季初ポールを獲得。2番手にはミハエル・シューマッハーがつけた。
1回目予選は、気温22度、路面温度35度、湿度44%というコンディションで始まった。ファーストアタッカーのミハエル・シューマッハーは1分13秒541。この週末初の13秒台をいきなり出してきた。続くはずの2番手、ルーベンス・バリチェロは、ピットから出られず、ひとつ飛ばしで佐藤琢磨がアタックに入っていく。バリチェロのマシンは“ウマ”を噛ませられている状態で、まったく走れる状態にない。どうやらハイドロリック系のトラブルのようだ。
さて、アタックに入った佐藤琢磨は1分14秒130でミハエル・シューマッハーの0.589秒落ち。続くルノーのヤルノ・トゥルーリはセクター2最速で、シューマッハーの0.4秒落ちのタイム。
地元フランスのオリビエ・パニスは4番手に入ってくる。
6番手アタックのキミ・ライコネンは、セクター3最速で2番手ポジションに。続くクルサードはライコネンよりセクター2が速く、ライコネンのタイムをしのぐ。マクラーレン勢はニューマシンによって速さが着実に増している。
その後、ニック・ハイドフェルドが高速コーナーをオーバーラン、18番手ジャンマリア・ブルーニはそこここでコースアウトするスリリングな走りをみせるも、特にオーバーランやコースアウトを喫するマシンは出てこない。
前戦アメリカで失格となり、19番手アタックとなるファン−パブロ・モントーヤはセクター1最速、セクター2も最速で1分13秒377を記録。午前中のトラブルを払拭し、トップに立った。続くラストアタッカー、マルク・ジェネは昨年のイタリア以来の予選となるが、高速コーナーでオーバーランし9番手となり、チームメイトに続くことはできなかった。予選1回目のセッション終了は13時38分。気温22度、路面温度37度というコンディションだった。
予選2回目は現地時間で14時スタート。気温22度、路面温度35度、湿度43%というコンディション。1回目予選でバリチェロが出られなかった理由は、油圧系トラブルであった。午前中にフィジケラがサスアーム破損でコースオフしていたが、同種のトラブルは今季3回目のことだ。そしてバリチェロのタイムは1分14秒478。1回目のパニス(10番手)に近いタイムで予選2回目を走りきった。
地元フランス唯一のF1ドライバーである10番手アタッカーのパニスはジャガー勢の前に出ておきたいところだったが、バリチェロ、ジャガー勢に次ぐポジションに。しかし、クリスチアーノ・ダ・マッタはセクター3最速で、ジャガー勢の前に。
1回目予選でコースオフしたジェネは、予選2回目にきっちり仕事を果たしセクター1、2最速でバリチェロを0.2秒差に下しトップに浮上! さらに、続く佐藤琢磨はセクター3最速でジェネを0.035秒下してトップに! 続くヤルノ・トゥルーリはセクター2、3最速と来て佐藤琢磨をさらに上回る。続くジェンソン・バトンはセクター3最速でトゥルーリをさらに0.075秒逆転、トップに浮上。ジェネからバトンまで、連続してトップが入れ替わるスリリングな予選となっている。残り5人を残してバトンがトップ、佐藤琢磨が3番手。バトンと佐藤琢磨の差はセクター2のタイムだ。