F1フランスGPは荒天が続くなかフリー走行2回目のセッションが行われ、セッション終了直前にトヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタがトップタイムをマーク。F1参戦以来、自身初のセッショントップとなった。
金曜日午後のフリー走行は、午後2時にスタート。気温18度、路面温度23度、湿度83%、風速3〜4m/毎秒というコンディション。午前中のセッション終了直前に上がった雨も、午後のセッション開始30分前に再び降り始めたが、またすぐに止んだ。セッション直前までは晴れで、路面はウエット状態だ。
セッション開始直前に、エクストリームウェザー(荒天用)タイヤ使用が許可される中、開始12分にBARホンダのアンソニー・デイビッドソンが1分27秒台でトップへ。さらに直後には1分24秒台にアップ。10分が経過して、ライン上はほとんどドライとなってきた。
開始25分には、ドライ・タイヤで走行可能となりウイリアムズのマルク・ジェネが1分17秒7でトップに。さらに、BARホンダのジェンソン・バトンが1分17秒207でジェネのタイムを上回る。
セッションも半分を過ぎる頃には、キミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンらが1分15秒台に浮上。しかしミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリチェロらのフェラーリ勢ははまだコースインしていない。その直後、ライコネンがターン6で白線をはみ出し、コースに戻りしなに姿勢を乱しフルカウンターを当てる場面も。
開始31分には、フリー走行1回目でクラッシュしたファン−パブロ・モントーヤがコースイン。フェラーリ勢も走行を開始。その2分後には、地元GPに臨むルノーのヤルノ・トゥルーリが1分16秒2でトップに浮上する。
しかし、徐々にタイムが縮まってきていた開始38分、再び雨が落ちて来る。風も4.2mと強い。14時44分には全車走行をストップ。コース上には誰もいなくなってしまった。
残り8分ごろになって再び雨が上がり、ジェネ、デイビッドソン、ジョーダンのティモ・グロックらがコースイン。14時53分には、午前・午後ともウエット・セッションとなったためドライ・タイヤの選択が明日土曜日12時まで伸ばされる旨の発表があった(本来なら土曜日朝8時届け出)。
ある程度タイムアップを果たすドライバーがいる中、このまま終了かと思われたチェッカー寸前、ダ・マッタが1分15秒518でなんとトップに浮上! 昨年デビューして以来、F1で初のセッショントップタイムをマークした。
セッション終了時の気温は19度、路面温度は24度。ダ・マッタがトップ、2番手にトゥルーリ、3番手にBARホンダのジェンソン・バトン。佐藤琢磨は17番手だった。