[Honda]バトンが今季3度目のフロントロー獲得
2004年6月13日
カナダGP予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが2番グリッドを獲得。サンマリノGPでのポールポジション、モナコGPでの2番グリッドに次ぐ、今季3度目のフロントローからのスタートとなった。佐藤琢磨も最初の区間はチームメイトをしのぐペースでアタックしたが、最終シケインで痛恨のスピン。17番手に終わった。
カナダGP2日目、朝から上空は爽やかに晴れ渡った。ヨーロッパのTV放映時間に合わせ、フリー走行は通常より1時間早い午前8時から始まる。当然気温、路面温度ともに低く、それぞれ16C、15Cしかない。しかし路面のグリップは前日よりはるかに良くなって、ラップタイムはどんどん向上していく。土曜日2回目のフリー走行セッションでは、昨年のポールタイムを3秒近く縮める1分12秒台のタイムが出た。
バトンは最初のフリー走行はフェラーリ勢に続く3番手、続く2回目セッションでは、ルノー勢に次ぐ3番手タイムだった。一方佐藤は、エンジンの油圧が低下するトラブルが発生したことから、1回目のセッションは走行を4周に押さえた。2回目のフリー走行では、セッション後半の20分ほどの走行となったが、それでもバトンに次ぐ4番手タイムを記録し、午後の予選に期待をかける。
正午から始まった1回目予選は、前戦で3位表彰台を獲得したバトンが、フェラーリの2台に続いてアタックに出て行く。最初の区間で、まずM・シューマッハ(フェラーリ)のタイムを1000分の4秒余り上回る。次の区間は最速をマークして、その後もコンスタントにハイペースを維持。1分13秒333で暫定トップに立った。15番目に出走した佐藤は、1コーナーをスムーズにクリアして行き、第1区間最速を記録。その後ペースはやや落ちたものの、それでもチームメイトのバトンを上回り、暫定3番手のタイムを記録した。最終的に1回目予選のトップタイムは、ウィリアムズのR・シューマッハ。佐藤は4番手、バトンは7番手となった。
午後1時からの2回目予選が始まると、路面温度は45Cまで上昇した。10番手に出走したM・シューマッハが1分13秒355で暫定トップタイムを出した直後に、バトンがアタックを開始。持ち味であるスムーズなドライビングを存分に発揮して、暫定トップタイムのM・シューマッハを1秒以上しのぐ1分12秒341のレコードタイムで、一躍トップに躍り出た。そして佐藤の前に出て行ったルノーのJ・トゥルーリは、フリー走行のような速さがない。そしてトゥルーリに続いて出て行った佐藤は、素晴らしい走りを見せ、最初の区間でバトンをコンマ1秒上回る最速タイムで駆け抜けた。次の区間で若干タイムロスしたものの、それでも上位グリッドは十分に狙えるタイムだ。しかし、最終コーナーで縁石に乗りすぎ挙動を乱し、立ち上がりでスピンを喫してしまう。上手く姿勢を立て直し、そのままフィニッシュラインを通過するも、大きくタイムロス。暫定14番手タイムとなった。
最終的に、ポールポジションは最後に出走したR・シューマッハ(ウィリアムズ)に僅か100分の6秒差で奪われたものの、バトンは2番グリッドを獲得。サンマリノGPでのポールポジション、モナコGPでの2番グリッドに次ぐ、今季3度目のフロントローを獲得。明日の決勝レースを、最前列からスタートする。最終コーナーでタイムロスした佐藤は、17番手だった。
中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「とても興奮した予選セッションでした。我々B・A・R Hondaを含め、多くのドライバーにポールポジションを取るチャンスがあり、観客の人達にとっては、たまらない予選だったと思います。琢磨選手は、とても良いラップを刻んでいたのに失敗してしまい、非常に残念です。しかし、バトン選手は素晴らしい走りを見せてくれました。明日の決勝レースには、自信をもって望みたいと思います」
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |