F1ヨーロッパGPは公式予選が行われ、フェラーリのミハエル・シューマッハーが今季5回目のポールを獲得。2番手に佐藤琢磨が入り、日本人予選最上位となる初のフロントロウを獲得した。
予選1回目の天候は快晴。気温18度、路面温度36度、湿度42%。最初のアタッカー、ヤルノ・トゥルーリは1分29秒905をマークする。2番手アタックのジェンソン・バトンはセクター1、2、3ともトゥルーリを上回り、1分28秒816でトゥルーリのタイムを1.089秒短縮してみせた。
3番手バリチェロはセクター2でバトンより速かったものの全周で0.2秒弱遅く、2番手。4番手のファン−パブロ・モントーヤは全域まんべんなく速く、バトンの0.276秒落ちの3番手へ。午前中の不調を考えれば悪くない。5番手フェリペ・マッサはブレーキングをミス。3秒遅れだ。
6番手出走のクリスチアーノ・ダ・マッタはモントーヤに次ぐ4番手に。7番手ニック・ハイドフェルドは特に失敗もなかったがマッサよりさらに0.3秒以上遅い。
8番手出走のオリビエ・パニスは全域ダ・マッタより速く、1ポジション上の4番手につける。9番手、ミナルディのゾイト・バウムガルトナーは4.245秒落ち。ミナルディではこれが限界か。
10番手アタックのラルフ・シューマッハーは1コーナーでブレーキをロックさせる痛恨のミス。しかしセクター2、3が最速で1分28秒655で、なんとトップに立った。続く兄、ミハエル・シューマッハーはセクター2、3でラルフを上回り、0.377秒短縮する1分28秒278でトップに浮上する。
12番手アタックのフェルナンド・アロンソは最終コーナーをはみ出したが、チームメイトのヤルノ・トゥルーリよりは0.8秒速く、5番手に。続くキミ・ライコネンはセクター1でバトンのタイムより10分の1秒後れを取っただけで期待されたが、ミハエル・シューマッハーより0.6秒落ちの4位。
14番手出走のジャンマリア・ブルーニはバウムガルトナーとほぼ同タイムながら、14番手。15番手ジョルジョ・パンターノは、チームメイトのニック・ハイドフェルドのひとつ上を行く12番手となった。
16番手、マーク・ウエーバーは1分30秒579でトゥルーリに次ぐ11番手に。ただし前日黄旗で最高タイムを出しており、本予選終了後1秒加算のペナルティを受けることになっている。
そして17番手にアタックした佐藤琢磨は、セクター1、2、3とすべて最速で1分27秒691。ミハエル・シューマッハーよりも0.587秒も速い。本予選は最終アタッカーとなりそうだ。
続く18番手、デイビッド・クルサードはライコネンより速く、4位に躍り上がるが、続くジャンカルロ・フィジケラがセクター1までクリアしたところで先にクルサードがコース上にストップ。黄旗から赤旗に変わり、セッションは一時中断となった。
13時45分にセッションが再開される。やり直しのフィジケラは12番手となった。ラストアタッカーのクリスチャン・クリエンは、ウエーバーに次ぐ15番手に終わる。
結果、佐藤琢磨が日本人初の暫定ポールポジションを獲得!。ミハエル、ラルフのシューマッハー兄弟が続く展開となった。
予選1回目の結果から、佐藤琢磨が注目のラストアタッカーとなる予選2回目は気温19度、路面温度39度のコンディション。1回目とさほど変わらない。
ファーストアタッカーのブルーニは、ピットクローズドを表すレッドシグナル中にコースイン、審議対象となってしまう。タイムは1分34秒022。続くバウムガルトナーはブルーニより0.3秒以上遅い。
3番手アタックのハイドフェルドはさすがにミナルディ勢より速く、ブルーニのタイムを2.4秒短縮。続くパンターノはハイドフェルドに0.375秒及ばなかった。5番手マッサはセクター2でブレーキをロックさせてジョーダン勢より遅く、セクター3はコースインした周よりも遅かった。