１９９７年のワールドチャンピオン、ジャック・ビルヌーブのウイリアムズ入りが、さらに現実味を増してきた。１０日の夜、ポール・リカールでテストの準備中だったウイリアムズチームを、ビルヌーブが訪問したのだ。

　ウイリアムズはモナコＧＰに備えて、バーニー・エクレストン所有のポール・リカール・サーキットでテストを行っている。１１日と１２日はテストドライバーのマルク・ジェネとアントニオ・ピッツォニアがドライブを担当し、１３日と１４日はファン−パブロ・モントーヤが加わることになっている。
　ビルヌーブは、１０日の晩にサーキットを訪れた。そして、英ミラー紙がチーム内部からの情報として報じたところによれば、彼はすでにフランク・ウイリアムズと会談をもっており、今年のうちにシート合わせをしてＦＷ２６のテストに参加する見込みだという。
　ポール・リカールのオーナーであるエクレストンは、ビルヌーブのＦ１復帰を熱望している。「ビルヌーブがウイリアムズと話し合いをしているのは、素晴らしいことだ。私はずっと、彼にそうさせようと努力してきたんだよ」というエクレストンの発言を、英サン紙が報じている。
　ビルヌーブは、彼が以前所属していたもうひとつのチームであるＢＡＲも訪問し、現在の好調ぶりにお祝いを述べた。皮肉なことだが、もしビルヌーブが、２００３年にチャンプカーに参戦して今季ＢＡＲに復帰するというオファーを受け入れていれば、現在の好調の恩恵を受けられたはずだった。

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