ファン−パブロ・モントーヤは、来季マクラーレンに移籍する自分の後釜の候補ドライバーとして、ウイリアムズチームはテストドライバーのふたりも考慮に入れるべきだと語った。
モントーヤの後釜が誰になるのかという問題は、報道陣にとっては最大の興味の的となっている。現在最有力候補とされているのは、ジャガーのマーク・ウエーバーとBARの注目株ジェンソン・バトンの二人。しかしながら彼らはいずれも現行チームと長期契約を結んだ状態にある。また、先月ウイリアムズのテストに参加したIRLチャンピオンのスコット・ディクソンもリストに挙がっている他、ジャック・ビルヌーブは同チームに復帰したいという意向を示唆している。
しかしモントーヤは、コンマ数秒を削るためにヨーロッパ中のサーキットで働いてくれているテストドライバーという貴重な存在を見逃すべきではないと言う。特に、公式‘リザーブ’ドライバーのマルク・ジェネは昨年のイタリアGPで、負傷したラルフ・シューマッハー(彼も来季はウイリアムズを離れる可能性がある)の代役を見事に務めてみせた。
「僕なら、一人はよそから採っても、もう一人はアントニオ(ピッツォニア)かマルクか、二人のテストドライバーのうち一人を採用するね」と、BBCスポーツに語るモントーヤ。この発言は、ウイリアムズに二人のドライバーが新たに必要になるかもしれないと認めた形になる。「二人とも十分に速いし、車をよく知っているドライバーは必要だろう」
ジェネは、ミナルディで1シーズンを過ごした後にレギュラードライバーの座を諦めて以来、ウイリアムズでメインテストドライバーを務めている。昨年はニッサン・ワールドシリーズに参戦し、F1のレースドライバーに戻りたいとほのめかしたこともあったが、チームにとっての価値を認めたウイリアムズが引き留めた。
ピッツォニアは、2003年シーズン中に成績が振るわなかったためジャガーから放出された後、以前テストドライバーを務めていたウイリアムズに再び加入した。その後はFW25とFW26の両マシンを操り、堅実、かつ十分に速いテストドライバーとして才能を発揮している。