今シーズン、ここまで3戦連続の表彰台と1回のポールポジションを獲得しているジェソン・バトンは、スペインGPを控え、BARが初優勝を飾る日もそう遠くないかもしれないと語っている。
バトンは、木曜日に行われたFIAプレスカンファレンスにて、2週間前のサンマリノGPでF1キャリア最高の2位を獲得して嬉しかったものの、「飛び上がって喜び」はしなかったと述べた。
かく言うバトンは今週末、ミハエル・シューマッハー、ならびにフェラーリに対し、どう相対していく考えでいるのだろう?
「再び、イモラと同じようなパフォーマンスを見せられる可能性は十分ある」とバトン。「テストで行ったことからすれば、それ以上のパフォーマンスも可能だろう。マシンパーツを一部新しくしたからね」
「差は縮んでいると思う。彼ら(フェラーリ)だってミスを犯すかもしれないし、予選を通過しないことだってあるかもしれない。そんなことはないと考えているだろうけれどね」
「世の中には上手くいかないことだってたくさんある。しかし、もし彼らが、今シーズンの全てのレースで見せているようにパーフェクトな戦いをすれば、僕たちが勝つのはかなり難しいだろう」
「行く行くは優勝できると期待している。でも、かなり時間がかかるだろう。イモラでは素晴らしい結果が残せた。しかし、みんな見ていたように、飛び上がって喜んだりはしなかった。レースを終えてとても嬉しかった。表彰台の2番目に高いところに立てたのは嬉しかったが、もう1段高いところにいるミハエルを見上げながら、そこが僕たちの目指すところだと考えていた。彼の立った位置に僕たちが立つ日もそう遠くないと思う」
「スペインではかなりいけると見ている。冬の間、ここで何度もテストを行ったし、ラップタイムもレース距離のタイムも共にいいタイムが出てたからね。もちろん、テストとレースでは違うけれど、ここ2週間でフェラーリを倒すためのいい足場固めができたと考えている」
一方、BARホンダのボス、デイビッド・リチャーズも今週末はグッドパフォーマンスが見せられるだろうと考えている。
「チームとしては、とても現実的に構えている。私たちは5年もの間、少しずつ前進してきた。そして、いまここまでになった。毎回、表彰台を期待し、希望し、頭に描きながらレースに臨んでいる。今年はこれまでにないようなハードワークに徹している。最終戦のブラジルGPまで仕事の手を緩めないで頑張っていく」