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BRDC、イギリスGP存続のため政府の援助を要求

2004年4月30日

ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)は、イギリスGPをF1カレンダーに残留させようとする決意を改めて表明すると共に、海外の新しい開催地のように政府に支援してもらいたいという要求も繰り返した。

 年に1度の声明で、同クラブの会長であるジャッキー・スチュワートは、シルバーストンでF1開催を続けることこそ、そのサーキットの将来の成功と繁栄の鍵となると述べた。だが、政府から何らかの援助がなければ、バーレーンやマレーシア、中国のようなライバルに太刀打ちしていくことはできない、とも主張した。
 スチュワートは次のように語った。「世界レベルのF1開催地として、このサーキットの長期的な将来を確保していくことは、引き続き我々の目的となっている。我々は財力の及ぶかぎり、サーキットとその施設の改良に努めている。さもなければ、イギリスGPは脅威にさらされ続けるだろう」
「我々はみな、イギリスGPを残したいと望んでいる。それはモータースポーツの熱狂的なファンのためだけではなく、国と産業のためでもあり、若いドライバーやエンジニアの育成のため、スポーツの土壌を育てるため、しかるべき産業を存続させるためでもある。シルバーストンは素晴らしい中心地であるし、そうあるべきなのだ。このサーキットは、イギリスのモータースポーツ産業の素晴らしさを象徴し、担っていくべきなのだ」
「モータースポーツの競争力に関する検討会議を通じて、貿易産業省、スポーツ省、イースト・ミッドランズ開発公社(EMDA)、そして産業とスポーツを管轄する首相が関わってくれることを我々は歓迎した。イギリスGPを存続させることは極めて重要だが、BRDCと政府とFOMの間のパートナーシップを固めないかぎり、将来は安泰とはならないだろう」


「F1カレンダーにある他国の政府はすべて――アメリカ合衆国は例外だが――国で一番のサーキットを経済的に援助する必要があることを認識している。グランプリを初開催しようと望んでいる各国も同様だ。我々はわが国の政府に対して、世界中の他の国々と公正で公平な土俵で勝負させてくれるようにお願いしているのだ。イギリスGPの危機が現実的なものではないと考える人たちは、新しくエントリーした中国とバーレーンや、将来加わるかもしれないトルコやインドのような国々の経済力を理解していない」
 スチュワートは政府への誓願を繰り返しつつ、さらに、イギリスGPの将来を守るべき諸団体のうちで、BRDCだけが実際に経済的な支出を行っていることを指摘した。
「(政府を代表する)EMDA、FOM、BRDC、そしてオクタゴン/IPGの4団体は、イギリスにグランプリを残すために協力して働くべきなのだ。(しかし)この4団体すべてが協力を約束しているにもかかわらず、現在のところ、BRDCのみが1500万ポンドの追加支出を行っている」
「みなが協力して行動しなければ、イギリスは負けてしまうだろう」




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