サンマリノGP決勝でミハエル･シューマッハ（フェラーリ）が自身F1通算74勝目を挙げ、ブリヂストンとスクーデリア･フェラーリ･マールボロ・チームは今季4連勝を遂げた。現在ドライバーズ・ランキング首位に立つシューマッハはフロントローからのスタートと十分燃料を積み込んでいたことが功を奏し、ポールポジションからスタートしたジェンソン･バトン（BARホンダ）よりも長く走ることができた。そのため1回目のピットストップまでにこの日の最速ラップタイムを記録して結果的にトップに立ち、優れたチームワークと戦略を実証した。一方チームメイトのルーベンス・バリチェロ（フェラーリ）は渋滞に巻き込まれ6位、ジャンカルロ･フィジケラとフェリッペ･マッサ（いずれもザウバー）もそれぞれ9位と10位でゴールし、ブリヂストン装着ドライバー4人がトップ10内に顔をそろえた。シューマッハは現在ドライバーズ・ランキングで40ポイントを獲得し、ランキング2位のバリチェロに16ポイント差をつけて首位につけている。フェラーリは獲得ポイント数を64に伸ばした。
　
渡邉惠夫／株式会社ブリヂストン社長：
「ミハエルとフェラーリを心から祝福したい。フェラーリ地元の大観衆の前で素晴らしいレースを見せてくれた。私自身も今回ここに来てフェラーリとブリヂストンが今季4連勝を挙げるのをこの目で見られたことをとてもうれしく思う。F1はブリヂストンにとって主要な世界マーケティング活動であり、ブリヂストンを装着したチームとドライバーの見事な活躍を見られてとても満足している。」

菅沼寿夫／ブリヂストン･モータスポーツ・テクニカル･マネージャー：
「ブリヂストン装着マシンが表彰台の頂上に立つのを見るのは、いつでもうれしいものだが、4戦すべてでそれを実現できたことに大いに満足している。我々の開発方向が正しいことを示す良い兆しだ。今日のミハエルのパフォーマンスはとても素晴らしく、ある段階で他のドライバーたちから約1秒速いペースで走っていた。ルーベンスは、渋滞に巻き込まれていなければミハエルと同じペースで走れていたはずなので、不運だった。ザウバーのフィジケラとマッサも良いレース展開で、あとわずかのところで惜しくもポイントを逃した。雨が降ったため一晩で路面状況がかなり変わったが、ブリヂストンタイヤのパフォーマンスは安定していて力強かった。全体的に我々はとても喜んでおり、次に開催されるスペインGPを楽しみにしている。我々の開発は決して立ち止まることがない。」

ロス・ブラウン／スクーデリア･フェラーリ･マールボロ　テクニカル・ディレクター：
「今日は我々にとって特別な日だった。スタッフが素晴らしい仕事をしてくれた。マシンは完璧だった。ブリヂストンは素晴らしいタイヤを供給してくれた。そしてここでも両ドライバーが完走することができた。スタート後の走行でミハエルが数周余計に走れたことがとても重要だった。大事なときに速いペースで走ることができたので、1回目のピットストップの段階ではリードを広げていた。今日コース上のオーバーテイクはとても難しく、ルーベンスにとって不運だったのはタイミングと順位が悪かったということだ。彼のレースはうまくいかなかった。しかしミハエルにとっては、完璧な1日だった。」

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