BMWウイリアムズF1は、2004年シーズン最初のヨーロッパラウンドとなるサンマリノGPに向けて今週イモラ入りする。
シーズン序盤はつまずいた感のあるBMWウイリアムズ。だがチームはヨーロッパのサーキットへ戻れることを喜んでいる。サンマリノのサーキットはチームにとってこれまでいい結果を残しているコースだ。
コンストラクターとしてのウイリアムズF1はこれまでイモラで8勝を挙げている。2001年にはラルフ・シューマッハーがF1で初の勝利を挙げ、それは同時にBMWをパートナーに迎えて初めての勝利でもあった。
いまだ2005年の契約を更新していないラルフは、今週末のレースで‘奇跡’を期待すべきではないと慎重な態度を示している。だがチームはこのGPで常に相性がいいということも承知はしている。ただそこでいい結果を残しても依然としてフェラーリのトップは変わらないだろうが。
「僕は3年前にサンマリノでF1での初勝利を挙げたんだ。だからイモラに戻ってこられて嬉しいよ」とラルフ。「ただ僕らは今年1年を見据えて集中する必要がある」
「現時点でチームにとって重要なのは、僕らのパッケージの改良に焦点を完全に合わせることだ。少しずつフェラーリとのギャップを埋めないとね。イモラで奇跡が起こるなんて期待しちゃいけないと思うよ。ただこのサーキットはいつも僕らのマシンに合ってるんだ。バルセロナやポール・リカールでのテストでマシンの改良をしたけど、それで先頭グループとの差が縮まると僕は信じているよ」
現在ドライバーズポイントでラルフは7点にとどまっている一方、ファン−パブロ・モントーヤは12ポイントを獲得、チームを引っ張っている。モントーヤはイタリアでFW26が素晴らしいパフォーマンスを見せられると信じている。
「サンマリノGPは、F1シーズンの中でヨーロッパラウンド最初のレースだ。これはチームにとっていいことなんだ。移動距離が短い、環境がいい、それに自分たちのモーターホームを持っていけるしね」とモントーヤ。
「イモラはテクニカルな面では厳しいコースではある。高いダウンフォースとエンジンパフォーマンスを要求するレイアウトだからね。さらにマシンのセットアップでは高い縁石を考慮に入れなければならないんだ。それによってマシンのバランスが不安定になる可能性があるんだ」
「イモラの気候は涼しいから、シーズン当初の3レースとは違う。それはライバルチームのパフォーマンスにも影響してくるだろうね。でもFW26はいいパフォーマンスを発揮できると思うよ。去年のサンマリノGPは、僕にとってはいいレースではなかったけれどね。給油のトラブルがあって7位で完走するのがやっとだった。でも今年は運が向いてくることを期待しているよ」