パナソニック・トヨタ・レーシングチームは、２００５年の契約に関して、ラルフ・シューマッハーと話をしていることを認めた。ただし、まだ契約の調印には至っていないという。

　報道によると、バーレーンＧＰの前に、ラルフはすでにおよそ６千万英ポンドの契約にサインしたというウワサがあった。
　しかし、ラルフはバーレーンＧＰ前の記者会見でそれを否定し、ウイリアムズとの交渉がまだ進行中であると語っていた。
　だが、トヨタのスポークスパーソンであるアンドレア・フィカレッリは、９日（金）、ロイター通信に対し、話し合いが行われていることを認めた。
「私たちはさまざまなドライバーたちと話をしており、そのひとりがラルフです。それは否定しません。しかし私たちがすでに彼と契約したという報道は、まったくの誤りです」
　ラルフのウイリアムズとの契約は、今季いっぱいで切れる。今季の終わりには、チームメイトのファン−パブロ・モントーヤもチームを離脱してマクラーレンへ移籍することになっている。
　トヨタは現在、オリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタと契約しているが、ラルフがチームに加入した場合、パニスはシートを失うことになりそうだ。
　一方、ウイリアムズは、現在の２人の後釜として、大勢の候補者を検討中だといわれている。ＢＡＲホンダのジェンソン・バトン、ジャガーのマーク・ウエーバー、ＩＲＬチャンピオンのスコット・ディクソンなどだ。ウイリアムズの第３ドライバーであるマルク・ジェネにも可能性がある。

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