今週金曜日に2004年F1世界選手権が開幕する。今季のBARホンダは、強力な“トップ3”と共に表彰台を争うポジションに最も近いチームのひとつに数えられている。
メルボルンでのレースは、ジェンソン・バトンが正式なチームリーダーとして迎える初めてのイベントだ。「シーズンの開幕が待ちきれないよ。初戦から強力なパフォーマンスを見せたい。もし最初のレースで速ければ、その後は自信を持ってさらにプッシュできるだろう。ウインターテストでも車は速かったし、信頼性にも問題はないと思うから、表彰台を狙えると思う。僕自身はまだオーストラリアGPでポイントを取ったことが一度もないので、シーズンの開幕戦でポイントを取れればとてもうれしいだろうね」
「僕はメルボルンが大好きだ。シーズンの開幕にはぴったりの場所だと思う。街はすばらしいし、いいレストランも数多くある。コースは基本的にストレートとシケインの組み合わせだ。高速コーナーがたくさんあるわけではないが、毎年おもしろいレースが展開されている。去年の予選はとてもよかった。プラクティスでほんの数周しかできなかったのに、いい結果を残せたんだ。オーストラリアに関しては、去年が僕のベストイヤーだったね」
新しいチームメイトの佐藤琢磨は、2年前にジョーダンでオーストラリアGPに出場しており、アルバートパーク・サーキットは初めてではない。だが、彼は母国でのさまざまな仕事で忙しく、メルボルンに入るのは週末の直前になりそうだ。
「日本を経由してオーストラリアに入ることになっている。開幕までにしっかりトレーニングもしておくつもりだ。メルボルンでは以前一度レースをしたことがある。それが僕のF1デビューレースでもあったんだけど、予選でメカニカルトラブルに見舞われて苦しい戦いになった。でも、すばらしいコースでグランプリデビューを迎えられたと思ったし、やはりシーズンのスタートはここが一番だと思うよ」
「メルボルンではいろんなことが起きる可能性があるし、誰にでもチャンスがある。僕らは初戦から強力なパフォーマンスを示せると思う。少なくとも僕には自信があるし、楽観的に考えている。テストでの結果や昨年からの進歩の状況を見れば、以前よりずっとレベルの高い位置にいることは間違いないから、新しいシーズンの最初のレースが楽しみでワクワクしているんだ。冬の間には本当にいっしょうけんめい仕事をしたし、いいテスト結果も得た。新しい車での初レースを心から楽しみにしている」