マクラーレン・メルセデスはキミ・ライコネンがウイリアムズのトップタイムを上回るラップを刻み、ヘレスでの4日間に及ぶテストを一足先に終えた。
ライコネンは新車MP4−19で32周を走り、ベストタイム1分16秒074をマーク、このタイムはテスト5日間の中のトップタイムだった。その次は昨日ラルフ・シューマッハーが叩き出した0.3秒遅れのタイム。この二つのタイムは昨年末にペドロ・デ・ラ・ロサがマクラーレンMP4−19で出した1分16秒210を破るサーキット・レコードである。
ウイリアムズは今回、テスト5日目にして初めてトップタイムを逃したが決して悪いタイムではない。2番手につけたラルフはライコネンとの差は0.04秒ほどだし、僚友マルク・ジェネも3番手につけている。ウイリアムズのチーフオペレーションエンジニア、サム・マイケルはオフィシャルHPで「ラルフは午後のタイヤと電気系統のテストに先立って、午前中は新車FW26のセットアップに集中した。ギアボックスの問題が起きたりはしたが、ラルフは新車の出来に満足している。その中でも改良すべきポイントはいくつか発見できた。」「マルクは昨日始めたFW25Bでの耐久性の確認を終了し、さらにFW25Aの電気系統、システムのチェックも終えている。」とテストが順調であることを語っている。
4番手以降はマクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサ、トヨタのライアン・ブリスコー、B・A・Rのジェンソン・バトン、佐藤琢磨という順になっている。B・A・Rはエンジン系統のトラブルにより2人合わせても74周しか走行できず、きたるシーズンへの準備を阻害された形となってしまった。ヘレスでのテストは月曜日まで続く。
Leading times (11 January) - Jerez:
1.
Kimi Raikkonen
McLaren-Mercedes
1m 16.074s
32 laps M#
2.
Ralf Schumacher
Williams-BMW
1m 16.110s
87 laps M#
3.
Marc Gene
Williams-BMW
1m 16.245s
63 laps M
4.
Pedro de la Rosa
McLaren-Mercedes
1m 17.237s
117 laps M#
5.
Ryan Briscoe
Toyota-Toyota
1m 18.422s
103 laps M
6.
Jenson Button
BAR-Honda
1m 18.563
39 laps M
7.
Takuma Sato
BAR-Honda
1m 19.837s
35 laps M
M denotes Michelin tyres.
B denotes Bridgestone tyres.
# denotes 2004 car.
Weather / track conditions: Dry.
All times unofficial.