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【角田裕毅F1第4戦密着】混戦の中団。わずかの差が順位を左右しQ2進出ならず「ペースはそこまで悪くなかった」
2021年5月9日
F1第4戦スペインGP初日をトップ10内で終えた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、金曜日の夜のセットアップ変更も順調に進み、土曜日のフリー走行3回目に臨んだ。ベストタイムは1分18秒673。前日の自己ベストの1分18秒619よりも、やや遅い結果となった。
チームメートのピエール・ガスリーはわずかだが前日の自己ベストを上回っている。アルファタウリ以外の18名のドライバーのうち、13名が自己ベストを更新しており、これが2日目の角田が相対的にペースダウンして見えた原因となっていた。
当然、フリー走行3回目から予選にかけて、ライバル勢はタイムアップしてくる。しかも、フリー走行3回目ではトップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)から13番手のエステバン・オコン(アルピーヌ)までが1秒以内にひしめく大接戦。角田としても、予選ではフリー走行3回目を大きく上回りたいところだった。
しかし、角田のQ1の1セット目のタイヤでのアタックは、1分18秒648に終わる。フリー走行3回目の自己ベストよりも遅れてしまった。全車1回目のアタックが終わった段階で、チームメートのガスリーは3番手だったのに対して、角田のポジションは11番手。もちろん、このタイムでは確実にQ2に進出することはできないため、2セット目のソフトタイヤを投入する。
2セット目のアタックは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)に続いて3番目にコースインしたが、アウトラップでこの2台を抜いて、一番最初に計測ラップを開始した。
「そこまで(大きな)ミスしたわけではない」という角田は、セクター1からセクター3まで、全区間で1回目のタイムを上回って、1分18秒556を刻んだ。
これで一時10番手まで浮上するも、その後、続々とタイムアタックに入っていたライバル勢に次々とタイムを更新させられ、最終的に16番手に後退し、Q1敗退となってしまった。
予選後、角田は「ペース的にはそこまで悪くなかったんですけど、ベース(基本的な速さ)がそんなによくなくて。何が足りていないのか、これから分析して、しっかり検証していきたいと思います」と、落胆していた。
もちろん、Q1落ちは喜ぶべき結果ではない。しかし、1周が比較的短く、かつ全チーム、全ドライバーが走り込んでいるカタロニア・サーキットでは差がつきにくく、少しの差で大きくポジションが変動する。
結果は伴わなかったが、角田は予選まではほぼミスを犯さず、いい流れできていることも忘れてはならない。
車両パフォーマンス担当チーフエンジニアのクラウディオ・バレストリは、この日の予選をこう振り返った。
「今日の予選は今年の中団争いがいかにタイトか、またわずかなラップタイムの差がどれほど最終的な順位に大きな影響を与えるかを明らかにしていたと思う。ユウキがマシンにやや苦労して100分の1の差でQ2に進出できなかったのが、そのいい例だ。金曜日のロングランのペースは競争力があったので、いまは明日のレースに集中しよう」
カタロニア・サーキットはタイヤに厳しいコース。日曜日のレースはチェッカーフラッグが振られるまでわからない。焦らず、自分の走りに徹してほしい。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 169 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 113 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 71 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 54 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 42 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 276 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 184 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 96 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 24 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |