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F2第1戦バーレーン決勝1:マルケロフ逆転優勝。松下信治は8位でレース2のポールを獲得

2017年4月16日

2017年からGP2から名称を変更したF2が4月15日にバーレーンで開幕。土曜日の決勝レース1は32周で行われ、ロシアン・タイムのアルテム・マケロフがレース終盤のラストスパートが奏功して逆転優勝を飾った。


 ポールポジションは19歳のルーキー、シャルル・ルクレール(プレマ)が獲得。予選で2番手タイムを記録したアントニオ・フォコ(プレマ)はペナルティで3グリット降格となり、2番グリッドはニック・デ・ブリース(ラパックス)がつけた。


 日本期待のホンダの育成ドライバー、松下信治(ART)は6番手グリッド。F1はナイトレースながら、F2の決勝レース1は日中に行われるため、中東ならではの酷暑のバーレーンではタイヤのマネジメントがカギになる。
 
 決勝レース1のスタートでは、ルイ・デレトラス(レーシング・エンジニアリング)ベルトラズがエンストしたものの大きな混乱はなく、ルクレールがトップで1コーナーへ。4番グリッドから好スタートを決めたノーマン・ナト(アーデン)が2番手に上がり、松下は5番手に1ポジションアップ。

F2第1戦決勝レース1のスタートではポールのルクレールがトップを守る中、4番手スタートのナトが2番手に躍進。
F2第1戦決勝レース1のスタートではポールのルクレールがトップを守る中、4番手スタートのナトが2番手に躍進。

 2番手のナトは3周目にルクレールのスリップに入り、1コーナーでインを付いてトップの座を奪う。ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースのロゴが入った黄色のアーデンのマシンがトップに立つ。


 だが、ナトは4周目のストレートで単独走行ながら路面のギャップの振動の影響からか、フロントウイングの一部(翼端版か)を破損。その影響からか、7周目の1コーナーでルクレールにインを奪われ、トップを奪われてしまう。


 その後方では松下が無線でチームに訴えるようにタイヤが厳しくなったようでペースが上がらず、ルカ・ギオット(ロシアン・タイム)に1コーナーでかわされ、その後ジョーダン・キング(MP)にオーバーテイクを許して、ふたつ順位を下げて7番手に後退。その翌周にはオリバー・ローランド(DAMS)にもかわされて8番手の周回を余儀なくされる。


 12周目、4コーナーで10番手のアレクサンダー・アルボン(ART)と11番手のニコラス・ラティフィ(DAMS)が接触し、ラティフィはフロントウイングを失い後方へ。


 15周目にはペースの苦しい松下がチームメイトのアルボンと争い、順位を奪われる。同じ周には2番手から3番手に順位を下げたのナトが上位で最初のピットイン。その後、ナトはファステストラップを記録しながら逃げの体制へと入る。


 ナトに合わせるように、16周目にはトップのルクレールがピットインし、ピットアウト直後には先にタイヤ交換を終えたナトとアウトラップバトル。実質のトップ争いは接近戦の後、先にタイヤが温まっているナトが先行。ルクレールがその後に続く展開となる。

■F2ならではの終盤の混戦。松下が逆転

 17周目には多くのマシンがピットレーンへと入り、順位が入り乱れる。この時、ショーン・ジェラエル(アーデン)がピットレーンのスピードオーバーで審議の対象となり、22周目に5秒追加のペナルティを受けることに。


 レースは後半になり、前半のミディアムタイヤでも厳しい状況だったにも関わらず、多くのドライバーが残りのレースの半分をソフトタイヤで走ることになり、デグラデーションに苦しむドライバーが続出。ラスト数周のバトルに向けて、タイヤマネジメントしながらの展開となる。


 レース終盤になると、ピットに早めに入っていたトップのナトと2番手ルクレールも徐々にペースダウン。ここでピットストップを遅めにし、タイヤをうまくマネジメントしていた、3番手アルテム・マケロフ(ロシアン・タイム)が残り4周となったところでペースアップ。


 30周目にはマルケロフはルクレールが急激に失速したスキをついてストレートの立ち上がりでパス。マルケロフ続いてトップのナトも31周目の4コーナーでオーバーテイクし、トップに。ナトはコーナリングでクリッピングポイントを外れて大きく膨らんでしまい、為す術なくトップを奪われてしまった。


 トップ争いが白熱していた頃、中盤の集団では、序盤上位を走行していたデ・ブリースがタイヤのデグラデーションに苦しみ、次々と後退。残り1〜2周はタイヤが厳しくなった状況で順位が激しく入れ替わる展開となり、その後方の争いを尻目にマルケロフはトップフィニッシュを果たした。


 優勝したマルケロフはピットタイミングを遅らせる戦略とともに、タイヤマネジメントに優れたドライビングが勝利のポイントに。名称がF2と変わった今季の開幕戦で最初のウイナーとなった。


 日本期待の松下はレース終盤に後退してきたデ・ブリースをパスして8番手でチェッカー。開幕戦のレース1は苦しい展開ながら4ポイントを獲得し、日曜日のレース2はリバースグリッドとなるポールポジションからスタートする権利を手に入れた。レース2は23周のピットインなしのスプリント勝負。松下の今季初優勝が期待される。

日本期待の松下信治はタイヤマネジメントに苦しむ中、決勝レース1を8位で終え、レース2はポールスタートに。
日本期待の松下信治はタイヤマネジメントに苦しむ中、決勝レース1を8位で終え、レース2はポールスタートに。



(AUTOSPORTweb)




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