フェルナンド・アロンソは、ポイントリーダー、ルイス・ハミルトンからわずか4ポイントの差でブラジルGPに臨んだものの、自分はタイトルを取れる状況ではなかったと主張した。
タイトル争いは、ハミルトン優位と見られており、下馬評では、キミ・ライコネンがタイトルを取るには、マクラーレンのふたりがつぶしあいをしている隙を突くしかないと見られていた。しかしアロンソは、自分がタイトルを取るには、ライコネンと戦う能力というより、運が味方してくれる必要があったと述べた。
アロンソはカデナSERの『エル・ラルグレロ』に対し、次のように語った。
「選手権後半に下されたいくつかの決断によって、マクラーレンは選手権を失った。彼らが僕をサポートしてくれなかったのは誰もが知っていることだ。最後の何戦かは、自分自身で何の決断もできず、手足を縛られているような状態で戦っていた。僕はチームが言ったことを、チームが言ったとおりにやることしかできなかった。だから、ポイントを挽回するのは難しかった」
アロンソはかなり以前から、マクラーレンがハミルトンに肩入れし、アロンソに不利な行動をとっているとして不平をもらしてきた。しかし結果的にふたりともライコネンに1ポイントおよばず、タイトルを逃すこととなった。
「チームリーダー(のロン・デニス)が中国の後の声明で、戦っている相手はキミ・ライコネンではなく、僕だったと言った。ああいう発言をされては、チームの一員であるという気分にはなれないね。最後のレースの結果がすべてを物語っている。今年がどういう年だったかを振り返って、全員が教訓を得るべきだ」
「悪夢のような結果だった。(マクラーレンは)第2戦から選手権をリードしてきたのに、最終戦を終えてみると、ふたりともタイトルにわずか1ポイント届かなかった。それを考えると、今シーズンがうまくマネージメントされてきたとは言えないだろう」
アロンソは2008年にはルノーに移籍するだろうといううわさはいまも根強いが、アロンソと側近は、マクラーレンとあと2年の契約が残っているため、他チームとの交渉は始められないと述べている。彼は来季もマクラーレンに残る可能性があると主張しているものの、サンパウロの日曜夜に行われたシーズンの打ち上げ夕食会を欠席している。