ウイリアムズF1のエンジニアリング・ディレクター、パトリック・ヘッドの予想によれば、フェルナンド・アロンソは、来季マクラーレンには留まらないだろう、ということだ。
2度のワールドチャンピオン、アロンソは、ルーキーのルイス・ハミルトンを4ポイント差で追いつつ、ブラジルのレースに臨んだ。予選で4位に留まった彼は、2位グリッドのハミルトンの真後ろからスタートしたが、もうひとりのタイトル候補であったライコネンにチャンピオンシップを明け渡してしまった。
しかし、今週末、3年連続となるタイトルを獲得できたかもしれない状況であったにも関わらず、アロンソがチームに長期的に留まることについては、引き続き疑問視されている。アロンソが、F1のスパイ騒動の中で所属チームの不利となる証言をしたことや、彼が、新人のハミルトンの方が優遇されていると感じて不満をおぼえているらしいことなどから、チームとドライバーの関係が劇的に悪化しているためだ。
フェリペ・マッサの契約延長が報じられ、フェラーリへの移籍は不可能となったが、アロンソの古巣であるルノーは、彼をふたたび迎え入れたいという発言を何度もくり返している。パトリック・ヘッドは、BBCに対して、アロンソは来年はマクラーレンにはいないだろうと思う、と語った。
「アロンソは来年、長期休養をするか、別のチームへ行くか、どちらかだと思う」とヘッドは述べた。「彼と、マクラーレンのボス、ロン・デニスとの関係は修復されるかもしれないが、そうなったら私には驚きだね。ここまで来てしまったのは不運だと思うが、仕方のないことだよ」
ヘッドはさらに、ロン・デニスとマクラーレンによる、ハミルトンとアロンソの待遇はまったく公平だったと思う、と付け加えた。そして、今シーズンのアロンソのふるまいは、真のスポーツマンとはいえない気がする、と述べた。
「マクラーレンは、2人のドライバーの扱い方に関しては、非常に公正なチームだ」とヘッド。「フェルナンドは、ルイス・ハミルトンのような若造に負かされそうになるとは思ってもみなかったために、それに反発しているんだよ」
「私が見てきたことで判断する限り、私からしても、ピットレーンの多くの人からしても、フェルナンドのふるまいは、あまりスポーツマンらしいとはいえないものだね」