マクラーレンは、ハンガリーGPにおける予選時の行動について、ルイス・ハミルトンを妨害しようとするものではなく、むしろ両ドライバーを公平に扱おうとした結果であると自らの正当性を主張している。

　予選セッションでフェルナンド・アロンソがピットに長く留まり、ハミルトンが2度目のアタックラップを行うことができなかったため、マクラーレンはハンガロリンクで得たコンストラクターズポイントを剥奪されると言われている。
　また、ポールを獲得したアロンソは、ペナルティにより6番グリッドからのスタートとなった。そんななかチームは、両ドライバーに最速タイムをマークするチャンスを与えたかっただけで、セッションの結果を操作したかったわけではないと主張している。

　日曜日の朝に発表された声明で、チームは予選の最終セッションにおける問題、及びアロンソ車へのタイヤ装着の際に出た混乱に言及しており、どちらに関しても非難されるべきことではないと述べている。
　また報道によると、アロンソは燃料を減らす走行を更に1周行うはずだったが、ハミルトンが彼にポジションを譲ることを拒んだため、トラック上、またその後のピットレーンにおける両ドライバーの位置に影響を与えたという。

「レースに勝てるだけのマシンを持っていることで、フェルナンドとルイスという稀有な才能を持ったふたりのドライバーの扱いはより難しいものになる」チームは公式声明でこのように説明している。

「平等性というポリシーを守るため、チームは昨日あらゆる努力を行った。しかし熱い戦いのなかでは、競争心によってドライバーが本来の手順を逸脱してしまうこともある」

「予選という極限状態において、ドライバーとチームが最適なタイミングでマシンをトラック上で走らせることができるよう、瞬時に決定を下さなければならない場合がある」

「フェルナンドを20秒間ピットに留めるとチームが決めた際、コース上には4台のマシンがいた。これに関するスチュワードの証言に間違いはない。だが、彼らの見解が妥当だとは思えない。というのも、我々はコースを走る全てのマシンがセッションの最後の瞬間にどの位置にくるのかという予想を立てる必要があるのだ。同じく、その20秒によってルイスのアタックが妨げられたというスチュワードの見解にも同意することはできない。その時は紛れもなく緊張が張り詰めた状態だったし、フェルナンドが1回目のストップでトラブルに見舞われたこと、前がクリアな状態でコースに送り出したかったこと、さらには使用したタイヤのフィット感に懸念があったことが、間違いなくフェルナンドの再スタートを遅らせた原因だ」

「スチュワードの調査結果、及びチームに対する厳しいペナルティが適切だとは思えない。フェアプレイの精神を維持するため、またチーム内における公平性を保つために多大な努力を行っているのに、それを誤解されている」

「だが、今は重要なレースが始まるまでにあと数時間しかないという状況であるため、両ドライバーが可能な限り最善の結果を達成できるよう集中していく」

　コンストラクターズポイントの剥奪に対する告訴は、結論が出るまで数週間はかかるだろう。少なくともコンストラクターズ選手権のスコアに関しては、暫定の状態がしばらく続くことになる。

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