F1第11戦ハンガリーGPの決勝レースがハンガリーのハンガロリンクで行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、昨日の予選でラルフ・シューマッハーが6番手、ヤルノ・トゥルーリが9番手の暫定グリッドを確保していたが、その後、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)にグリッド降格のペナルティが課せられたため、ラルフ・シューマッハーが5番手、ヤルノ・トゥルーリは8番手グリッドから決勝レースをスタートすることとなった。
午後2時、気温27度、路面温度36度、湿度40%のコンディションで70周に渡るレースのスタートが切られた。5番手スタートのラルフ・シューマッハーは、順当なスタートで5位をキープ。その後、給油ピットインのタイミングで一つポジションを落としたものの、常に上位での争いを繰り広げ、今季最高位となる6位でフィニッシュ。3ポイントを獲得した。一方、8番手スタートのJ.トゥルーリは、スタート時の争いでポジションを落とし、12位で序盤戦へと突入。しかし、追い越しの難しいハンガロリンクで、順位を上げることが出来ず、10位でチェッカーを受けた。
F1世界選手権はこのハンガリーGPを終えた後、2週間の短い夏休みを迎える。しかし、チームは8月26日(日)にトルコのイスタンブール・パーク・サーキットで行われる次戦トルコGPへ向け、懸命な作業を続ける。
ラルフ・シューマッハー
「素晴らしいレースだった。私はとても良いスタートを切り、最初の数コーナーでは4位を争った。“TF107”は本当に好調で、序盤は若干ナーバスな挙動も見せたが、フロントのフラップを若干調整したことで、その後は良くなった。最初のピットストップを終えた時点で、いくつかのチームが異なる戦略を採っていることが分かった。そして、我々は2回給油ストップ作戦を採り、それは正しい選択だった。レース終盤、ニック・ハイドフェルド(BMW)の後方でかなりの時間をロスしたのは残念だったが、それでも、3ポイントを獲得出来たことは、チームにとっても良い結果だった。我々には彼らの活躍が必要であり、残りのシーズンへ向けても期待が持てる。今季これまでで最高の結果を残すことが出来、嬉しい」
ヤルノ・トゥルーリ
「この週末は十分な競争力を持っていると感じていただけに、残念なレースになってしまった。スタートはまたしても上手く行かず、その後は難しいレースとなってしまった。スタートで多くのポジションを失ってしまい、あの位置からでは、追い越しのとても難しいこのサーキットでは、本当に何も出来なかった。前走車に阻まれ、ペースを上げられなかった。戦略でポジションを上げようと試み、前走車のいない状態ではラップタイムも向上し、若干ポジションを上げることは出来た。しかしながら、このコースでは大きくポジションアップすることは不可能だ。最後のピットストップ後の走行では、スーパーソフトタイヤを装着したが、非常に運転が難しかった。しかし、その段階では、ポジションを改善するために我々に出来る手立ては余り無かった。我々は、次のレースへ向けてハードワークをこなして行かなくてはならない」