今週末のハンガロリンクでの経験は、SUPER AGURI F1 TEAMをさらに強いチームに成長させたに違いない。フィジケラとのアクシデントでリヤサスペンションにダメージを受けたアンソニー・デビッドソンは41周目にリタイアすることになった。佐藤琢磨は幸先のよいスタートを切ったが、グリップに苦しめられた。しかし、最終ピットストップの後はペースを上げ、15位で2007年ハンガリーGPを完走した。
佐藤琢磨
「いいスタートを切ることができて、とてもエキサイティングなスタートになった。最初の数ターンは他の数台とサイド・バイ・サイドになり、ポジションをいくつか上げることができたので、本当によかった。しかし、その後、グリップの低さに苦しみ、燃料の重さもあったので、マシンがスライドしはじめ、この状態がレース半ばまで続いた。スーパーソフトを装着した第3スティントでは、マシンのバランスもずっとよくなり、グリップも大きく改善されたので、本当に運転するのが楽しかった。ラップタイムもとてもコンペティティブだったので、最終スティントでレースを戦う相手がいなかったのが残念だったが、少なくとも今日はいつもよりよかったし、全体的には難しかったが、いいレースだったと思う」
アンソニー・デビッドソン
「フラストレーションの溜まる結果になってしまった。スタートはとてもよかったし、マシンのバランスもレースの最後までよかった。打ち負かしたいと思っていたブルツとフィジケラにチャレンジできたのも最高だった。でも、最終的にはピットレーンから出るフィジケラとレースしていた時に、彼がコールドタイヤでコースアウトしてしまう結果となった。自分がコースアウトしないようにしながらも、彼にはできる限りのスペースを与えたつもりだったが、ぼくたちは接触した。通常のレースのアクシデントだったと思うが、ぼくのリヤサスペンションが壊れて、レースをリタイアすることになった。いい週末をフラストレーションの溜まる結果で終えることになったが、これはよくあることだし、毎回のレースで学ぶことがある。予選はとてもいい力強い戦いができたので、次のグランプリを楽しみにしている」
鈴木亜久里
チーム代表
「他のチームの信頼性が向上しているため、我々にとってはレースがとても難しくなってきている。琢磨とアンソニーは今日もよく頑張ってくれた。運悪くアンソニーがフィジケラと接触したのは残念だった。レース後半の琢磨は安定した速いラップタイムを記録していたが、他の出場車両も力強いパフォーマンスを見せていた。今後もマシンの開発を継続し、シーズン後半はもっと力強くプッシュしていきたい」