バトン「より良い状態でカナダに向かう」
2005年6月9日
BARホンダのジェンソン・バトンは、ヨーロッパGPでの躍進を期待していたが、その予想どおりとはならなかった。だが、BARホンダがドライバー4名を投入し、3日間かけて2ヶ所のサーキットで行ったテストが、007の競争力をこれまで以上にアップさせたと考えているようだ。
復帰後第1戦のヨーロッパGPで、BARのマシン007は、これまでよりも速く、かつ力強くなってレースに戻ってくると思われていた。しかし、バトンとチームメイトの佐藤琢磨のマシンに十分な速さはなく、ふたりは失望感に打ちのめされた。今後の巻き返しを狙うBARは先週、テストドライバーのエンリケ・ベルノルディとアンソニー・デイビッドソンをモンツァテストに、バトンと琢磨をカナダGP、アメリカGPの2戦に向けてシルバーストンテストに送り込んだ。
「テストに忙殺された1週間だったよ。テスト制限にきっちりと見合うようにしながらモンツァとシルバーストンの両方でテストに参加し、シルバーストンでも余計に1台走らせた」と語ったのは、チーフ・テストエンジニアのマーク・ミルズだ。
「BARホンダの誰もが追加分の作業をこなしながら協力し合い、テストを非常に充実させることができた。モントリオールに向けて空力とブレーキのテストは前向きだ。また、シルバーストンで行った空力テストを終え、ヨーロッパGPでの問題点を解明するに至った。この北米2戦でより競争力のあるレースを見せられることを、いまから楽しみにしているよ」
チームは異なるサーキットで何日も連続してテストを行ったことで、今後のレースに特化した開発作業を調節することに成功したようだ。モンツァではカナダ、アメリカのためだけに準備を進めることに専念し、また、その間シルバーストンでは、空力パーツの比較および集中的なタイヤ評価を行った。
「パフォーマンスの点では、僕らは明らかに前戦からステップアップしている。それに、マシンの全体的なフィーリングも向上した――。適切な状態にずっと近づいたよ」と、デイビッドソンは語っている。
先週水曜日、シルバーストンが雨天との予報を受け、伊モンツァでデイビッドソンとベルノルディがテストを開始。ふたりは空力用のテスト作業を行ったが、ベルノルディはまた、アメリカGP用のオプションを含むタイヤテストにも従事した。翌木曜日はシルバーストンの天候が回復したため、同チームのテストの舞台を英国へと移行。来月のイギリスGPを控えた同サーキットで、バトンと琢磨は貴重な走行時間を手にした。バトンは空力パーツの比較テストに取り組み、一方の琢磨は徹底的なタイヤ評価を担当し、イギリスGP用のオプションタイヤに焦点を合わせて作業を進めた。その日の早朝、ベルノルディが用いたマシンのギヤボックスとエンジンを交換しなければならずに出足が遅れ、さらにベルノルディはスピンを喫している。が、その後、デイビッドソンとベルノルディはその週の作業を無事に終了した。デイビッドソンは順調に空力パーツの評価、ミシュランタイヤのテストを推し進め、ホンダが持ち込んだ最新スペックのエンジンを搭載したマシンで、目標となる走行距離まで走りこみを行った。
「シルバーストンテストは、それなりに順調だったよ。まだスピードが少しばかり足りないが、どういう作業をすればいいのか分っている」とバトン。「僕らは間違いなく、ヨーロッパGPのときよりも復調した状態でカナダGPに臨めるだろうね」
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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