タイヤメーカー、再舗装のモントリオールに挑む
2005年6月9日
2005年シーズンここまで負け知らずのミシュランは今週末のカナダで9連勝を狙うが、ジル・ビルヌーブ・サーキットはオフシーズンの間に再舗装が施されているため新たなチャレンジとなる。
ライバルのブリヂストンも同様に新たなコンディションに対峙しながら、昨年のブラジルGPから続くミシュランの進撃を食い止めたいところだ。両社とも、週末中にイベントが進む中でこの新しいトラックがどう変化するのか、読み切れずにいるようだ。
ミシュランのピエール・デュパスキエはこう明かす。
「我々のエンジニアがトラックを下見して調査したところ、アスファルトは特に粗くなることはないようだ」
「とはいえ、完全な新舗装だし、まだ一度もレーシングカーのテストが行われてないからね」
「再舗装の予想不可能な副産物による化学変化で、恐らく週末の間にトラックコンディションはかなり変化するだろう」
一方、ブリヂストンの菅沼寿夫テクニカルマネージャーも、前年度までよりも路面が多少なりとも粗くなるのかどうかに関するデュパスキエの考えに同調するが、路面の再舗装とは関係なく、ジル・ビルヌーブ・サーキットはいずれにしても最も準備が難しいサーキットのひとつだと語る。
「長いストレートがありコーナー数が少ないことから、熱への耐久性という点で常にタイヤにはきついサーキットだ」と彼。
「つまり、高速で比較的長い時間走るためにタイヤが高温になりやすい。その後ハードブレーキングのエリアに入ると、ここでもまたタイヤに高熱が発生する。他方では、各コーナーがそれほど高速でないためにタイヤの磨耗度はかなり小さく、また比較的スムースな路面と組み合わさっているため、よりソフトな方からコンパウンドを選ぶことができる。天気によっては気温の幅が広くなるかもしれないが、これはまあ想定内となるだろう」
ウイリアムズBMWドライバーのマーク・ウエーバーは、モントリオールの当サーキットをモナコのようなストリートサーキットと比較し、この週末はグリップが問題になると考えている。
「特徴としてはストリートサーキットに似ている。レースウイークエンドの初めの方は、とても埃っぽくなりやすいからね」と説明するウエーバー。
「複数の‘トラクション重視レース’を混ぜた感じで、マシンには低速コーナーからの急加速のためにできる限りの好グリップが必要になる。また、トラクションコントロールのセッティングとサスペンション設定を正しく出すことも必須で、そうすれば、特に現在のように1セットでフルレースを走らなければならない状況では、タイヤを無理やりにセーブしなくて済む」
「ほとんどのコーナーはかなりの低速だが、僕らはそこに超高速で進入するので、減速の間のタイヤ性能もさらに重要になる。ブレーキングでの安定性を強化するために、フロントタイヤには十分な剛性が必要だろう」
「高速コーナーがなく、ひんぱんに急加速が必要とされるため、リヤタイヤの性能がきわめて重要になる。また、気温が上がる可能性があり、さらに負荷が増えるかもしれない」と、ウエーバーの意見に賛同するデェパスキエ。「なるべくリヤホイールを空転させないように気をつけなければならない。ホイールスピンはタイヤの磨耗率を高めるからだ。この現象に対処するため、我々は各パートナーチームに、サイドウォールの剛性がかなり高い構造のタイヤを提供する予定だ」
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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