F1第4戦サンマリノGPは日曜午前に予選2回目が行なわれ、予選1回目にトップにつけていたキミ・ライコネンがポールポジションを獲得した。フェルナンド・アロンソはフロントロウからのスタートとなり、開幕から続いていたルノーの連続ポール記録はストップ。3番手ジェンソン・バトン、佐藤琢磨も6番手とBARの2台は今季ベストグリッドを確保。また、ミハエル・シューマッハーは痛恨のコースオフを喫し13番手から決勝に臨む。
サンマリノGPの予選2回目は薄曇り。気温、路面温度ともに16度というコンディションのもと午前10時からスタートした。早朝は小雨でサーキットは濡れていたものの、9時頃から雨は上がり、前座レースのポルシェカップもあってラインはほぼドライな状態での予選開始となった。
予選2回目はまずパトリック・フリーザッハーからスタートし合算2分57秒048をマーク。2番手スタートの同じくミナルディのアルバースは、セクター2まではチームメイトより速かったが、セクター3に入った途端、濡れた白線にタイヤを乗せてスピンを演じノータイム。縁石や白線にタイヤを乗せるのは禁物のようだ。
続いてティアゴ・モンテイロ、ナレン・カーティケヤン、ビタントニオ・リウッツィと出走順が遅くなるにつれ路面状態が良化。アタックが後になるほど有利なことが最初の5人で判明。そんな中、予選1回目では調子の上がらなかった6番手スタートのジャンカルロ・フィジケラがアタックを開始し、リウッツィのタイムを1.3秒更新する2分46秒710でトップタイムをマーク。続いてデイビッド・クルサードは1コーナー進入でミスするも2位につけると、続くジャック・ビルヌーブはフィジケラの前に出る2分46秒259トップに浮上した。
トヨタのラルフ・シューマハーはビルヌーブより0.8秒速くトップに躍り出る。予選1回目同様にかなり軽いタンクにして決勝に臨む作戦か。
10番手アタックとなるルーベンス・バリチェロの頃になると薄日が射すほど天候が回復しラルフを0.173秒差に抑えてトップに躍り出る。続く佐藤琢磨は、コースを大きく使い、縁石にも乗る大胆なドライビングでバリチェロのタイムを0.5秒ブレイクする2分44秒658でトップに踊り出る。この後、ニック・ハイドフェルド、アレクサンダー・ブルツ、フェリペ・マッサと続くが琢磨のタイムに届かず、琢磨は予選1回目からここまでで3人を抜いたことになる。
しかし、トヨタのヤルノ・トゥルーリはセクター1から快調にマイナスタイムを刻み、琢磨を0.14秒上回る2分44秒518でトップタイムをマーク。しかしながら、琢磨はこの時点で決勝での7位以上のグリッド獲得を確保した。先日のフリー走行で好調な走りを見せていたジェンソン・バトンはトゥルーリを0.423秒上回って暫定トップに浮上。
18番手スタートのフェラーリのミハエル・シューマッハーはリバッツァで右後輪、さらに左前輪のタイヤをブレーキロックさせてコースオフし2分47秒244でこの時点で12位という結果になった。
開幕から4戦連続でポールポジション獲得を狙うルノーのフェルナンド・アロンソはバトンを0.6秒上回りトップに。そしてラストアタッカー、ライコネンはセクター3が速く、アロンソを0.561秒差に下して今季初、通算4回目のポールポジションを獲得した。
予選2回目はPPライコネン、以下アロンソ、バトンがトップ3。バトンは今季初のトップ3入り。佐藤琢磨は6位に進出。シューマッハーは14位で予選2回目を終えたが、金曜にエンジンを載せ換えたマッサが10グリッド降格のため13位から決勝に臨むこととなった。