F1サンマリノGPは予選1回目が行なわれ、マクラーレンのキミ・ライコネンがトップタイムをマークした。1000分の3秒差の2位にはルノーのフェルナンド・アロンソ。3番手には復調の兆しをみせるフェラーリのミハエル・シューマッハーがつけた。
土曜日1回目の予選は気温20度、路面温度35度というコンディションで現地時間午後1時からスタートした。サンマリノGPからレッドブルのレギュラードライバーに昇格したビタントニオ・リウッツィが最初にアタックを開始。1分21秒804のタイムをマーク、これをターゲットにアレクサンダー・ブルツ、ナレイン・カーティケヤンの順でアタックへ。ブルツはリウッツィを1.1秒上回りトップにつけた。4番手の地元イタリア出身のジャンカルロ・フィジケラは、セクター3のリバッツァで大きく姿勢を乱し、ブルツの1.4秒落ちのタイムに終わってしまった。続いてアタックしたミハエル・シューマッハーが1分20秒260のタイムを叩き出しトップに浮上した。6番手ニック・ハイドフェルドは0.3秒落ちの暫定3位につけ、続いてアタックした佐藤琢磨はハイドフェルドにわずかに届かず暫定4位となった。続いて午前でトップタイムを刻んだジェンソン・バトンは0.204秒落ちとなる2位につける。
新車PS05を投入してきたミナルディの2台のアタックする頃から日が翳りはじめる。35度だった路面温度は24度へと下がり、空模様も怪しくなってきた。11番手ジャック・ビルヌーブは琢磨とフィジケラの間に割って入り暫定6位のタイムを刻んだ。ティアゴ・モンテイロは、チームメイトのカーティケイアンの2秒落ちのタイムに終わった。続いて地元の声援を受けルーベンス・バリチェロがコースイン。バリチェロはミスなくまとめたが0.6秒落ちの6位のタイム。クルサードに続いて15番手にアタックを開始したフェリペ・マッサはシューマッハーの0.333秒落ちの好タイムを叩き出し暫定3位に飛び込んだ。16番手のマーク・ウェーバーはシューマッハーに遅れること0.182秒差で暫定2位、バトンの前に出た。
この週末に入り、これまでの勢いが影を潜めてしまったトヨタのラルフ・シューマッハーはバリチェロに次ぐ9位。18番手ライコネンはセクター1、2を最速で通過。そして1分19秒886でシューマッハーのタイムを0.374秒ブレイクしてトップに躍り出た。19番手のヤルノ・トゥルーリは暫定5位のタイムに留まった。ラストアタッカー、アロンソは僅か3/1000秒ほどライコネンのタイムに及ばず暫定2位で明日の予選2回目を迎えることとなった。予選1回目はライコネン、アロンソ、シューマッハー、ウェーバー、バトン、トゥルーリ、マッサ、ブルツ、ハイドフェルド、佐藤琢磨というトップ10。上位10台が1秒以内にひしめく僅差の予選1回目だった。