F1第4戦サンマリノGPのフリー走行3、4回目が行なわれ、3回目ではフェラーリのミハエル・シュマッハーがトップ。4回目ではBARホンダのジェンソン・バトンがトップタイムをマークした。フリー走行4回目では1位から12位までのタイム差はコンマ7秒という接戦が展開された。
土曜日午前9時からのフリー走行3回目は、天候晴れ、気温12度、路面温度15度、湿度63%、弱風というコンディションのなかでスタートした。
しかし、フリー走行が開始されて10分経過しても9台がインスタレーションしたのみで、数分間コース上にマシンの影はない。ようやく9時28分にバーレーンGPから投入した新車F2005で地元で巻き返しをはかりたいフェラーリのルーベンス・バリチェロがまず1分24秒839のタイムでトップに立つ。続いて同僚のミハエル・シューマッハーが1分21秒520のタイムを叩き出しトップタイムをマーク。しかしこの時点で、フェラーリ以外のトップチームはコースインしない状態が続く。
セッション中盤の9時36分、ナレイン・カーティケヤンが、ターン8で大スピンを演じグラベルにはまる。その8分後にはジャック・ビルヌーブがターン14でコースオフ。
セッション終盤に差し掛かると再びシューマッハーが1分21秒356のタイムを叩き出しトップタイムを更新すると、バリチェロがシューマッハーよりも1.5秒遅いタイムで2位。続いて3位フェリぺ・マッサ、4位キミ・ライコネン、5位マーク・ウェーバー、6位ビタントニオ・リウッツィ、7位ジャンカルロ・フィジケラ、8位ラルフ・シューマッハー、9位アレクサンダー・ブルツ、10位ニック・ハイドフェルドというトップ10で土曜日午前のフリー走行は終了した。しかしフルタイムアタックはシューマッハーのみで、好調ルノーのフェルナンド・アロンソはコースインしていない状態。BARホンダの佐藤琢磨は13位でセッションを終え、区間トップタイムはセクター1、2、3ともシューマッハーだった。
午前10時15分からのフリー走行4回目の天候は晴れ、気温16度、路面温度23度はというコンディション。
まずは開始26分に琢磨が1分22秒332でトップタイムをマーク。しかし続いてシューマッハーが1分21秒326で逆転。
10時31分、フリー走行3回目で大スピンを演じたカーティケヤンと同じジョーダンのティアゴ・モンテイロがターン10でコースオフしストップ。その10分後にバリチェロが1分21秒289のタイムを叩き出しトップに躍り出る。バリチェロに続いて2位にシューマッハー、前回のセッションではコースインしていなかったアロンソが3位につける。
10時41分にはビルヌーブが3位のタイムをマークするが、あきらかにタンクを軽くした予選のみの対策。その直後にはライコネンが1分20秒209でトップに立つも、続いてバトンが1分20秒058をマークし次々とトップタイムが入れ替わる。残り7分、バリチェロがターン3でコースオフ。スローダウンしながらピットイン。
残り1分にアロンソがバトンに0.056秒遅れで2位につけ、そのまま11時にチェッカーが振られた。フリー走行4回目は1位バトン、2位アロンソ、3位ライコネン、4位シューマッハー、5位フィジケラ、6位ブルツ、7位ウェーバー、8位ニック・ハイドフェルド、9位琢磨、10位マッサという結果で終了した。
区間トップタイムはセクター1がアロンソ、2がフィジケラ、3がバトン。また1位から12位までのタイム差がコンマ7秒という熾烈な争いになった。