今週末のブラジルGPで2004年シーズンは幕を閉じるが、ここのところ調子を上げてきたチーム・マクラーレン・メルセデスは引き続き好パフォーマンスを見せたいと考えている。
キミ・ライコネンとデイビッド・クルサードはともに、シーズン中でも稀なオーバーテイクのチャンスが複数あるインテルラゴスでエキサイティングなレースを期待している。加えて、ライコネンは昨年のブラジルGPで2位に入っており、今年は優勝を目指している。また、クルサードも来季のシート獲得に向けて精一杯アピールしておきたいところだ。
2003年のブラジルGPではライコネンが2位、クルサードが4位を獲得したが、2人は今週末、昨年ほどの盛り上がりはないにしてもぜひ好成績を挙げたいと期待している。「インテルラゴスはオーバーテイクポイントが2つあるので、いつもエキサイティングなレースになる」とクルサード。「中でも第1コーナーはオーバーテイクの大きなチャンスだ。ストレートでスリップストリームに入れば、左へ曲がる第1コーナーでのブレーキングのときにパスが可能となる」
ブラジルGPでは、サーキットのレイアウトやトラックコンディションに加え、反時計回りの周回がドライビングに大きく影響する。クルサードもライコネンもサンパウロでリタイアは是非避けたいと考えている。「ブラジルは路面がとてもバンピーなので、肉体的にタフなレースになりがちだ」とクルサード。「最近はよくなってきたが、いまもかなり揺れるので、スムースな走りがなかなかできない。従って、レースの間中常に神経を集中してマシンの反応に対応する必要がある。トラックの独特さゆえ、マシンセットアップもレースにかなり影響する。バンピーな路面でもなるべくスムースな走りができ、グリップ力の高いセッティングにする」「レースの鍵は、反時計回りのレイアウトだ」とライコネン。「いつもとは異なる側の筋肉にGがかかるので、インテルラゴスは他のサーキットと異なる負担が身体にかかる」
ライコネンは予選からMP4−19Bの威力を最大限に引き出し、ポールポジションを獲得したいとも考えている。「スタート/フィニッシュラインのあたりは上り坂になっている。グリッドが後ろであればあるほど、スタートの時に坂をたくさん登らなければならないので、スタート順位はとても重要だ」