F1世界選手権第16戦上海GPの公式練習が、中国・上海郊外の上海・インターナショナル・サーキットで開始された。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタに加え、サードドライバーのライアン・ブリスコが3台体制で、新設のサーキットで行われる中国初開催のF1GPへ向けて、サーキットの解析と攻略を開始した。
午前11時から1時間行われた公式練習1回目は、朝からの青空を時折白い雲が覆い始める中、気温26度、路面温度26度、湿度48%というコンディションの下で開始された。この初走行では、今日、23歳の誕生日を迎えたライアン・ブリスコが1分36秒394で5番手と意気盛んなところを見せ、リカルド・ゾンタが1分36秒970で10番手、オリビエ・パニスが1分37秒191で13番手であった。その後、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、曇り空の下、気温27度、路面温度34度、湿度57%というコンディションで行われ、リカルド・ゾンタが1分34秒868の9番手。オリビエ・パニスは1分34秒870の10番手。ライアン・ブリスコは、1分34秒881の11番手となり、明日午前中に行われる公式練習3回目、4回目と、午後の予選へと臨む。
マイク・ガスコイン シャシー部門 テクニカルディレクター
「全く問題も無く今日のプログラムをこなせたことは、チームの努力にほかならない。勿論、いつもの金曜日のように、ミシュランタイヤの評価を行うことに照準を合わせたが、今日の成果からも、今週末へ自信を持てた。リカルド・ゾンタ、オリビエ・パニス、ライアン・ブリスコの3人が、100分の1秒という僅差で好タイムを刻んでいることからも予期した以上に戦闘力を発揮していると思う。この好調を決勝レースまで維持したい」
高橋敬三 技術コーディネーション担当ディレクター
「初日にして、最高速度も含め、ラップタイムも大変納得の行く結果が出せた。これは、3人のドライバーと共に、チーム全員が初めてのサーキットに対して、充分な準備をしてきた成果と言える。さらにタイムアップの余地があるので、明日に向けてセッティングを煮詰める」