インディアナポリス・サーキットで開催されたアメリカGP予選で、今週末ずっと好調なルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)が1分10秒223のタイムを記録し、2004年度初のポールポジションを獲得した。ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)はバリチェロからコンマ177秒遅れの1分10秒400のタイムを記録して2番手につけ、フェラーリがフロントローを独占した。オーバル、インフィールド両セクションで構成されるこのサーキットでは路面温度が40度台まで上昇したが、ブリヂストンタイヤはバリチェロとシューマッハに終始適正なグリップを提供し続けた。ザウバー、ジョーダン、ミナルディ各チームのドライバーはグリッド後方からのスタートになるが、ブリヂストンタイヤを活用してポイント獲得を狙っている。
菅沼寿夫 ブリヂストン・モータスポーツ テクニカル・マネージャー
「見事にポールポジションを獲得したルーベンスとフロントローに並んだミハエルを祝福したい。フェラーリとブリヂストンのフロントロー独占はいつ見ても良いものであり、フェラーリ・チームは選んだ作戦を最大限に活用できるだろう。今日ブリヂストンタイヤを装着した各ドライバーは優れたシングルラップ・パフォーマンスを発揮していた。ライバルがどの程度の燃料を搭載しているかわからないものの、良いパフォーマンスを発揮できたことをうれしく思う。他のブリヂストン装着マシンはグリッド後方に位置しているが、ここ数戦で実証しているように、適正なタイヤと燃料作戦があれば、ポイントには十分手が届くはずだ。」
ロス・ブラウン スクーデリア・フェラーリ・マールボロ テクニカル・ディレクター
「ルーベンスが実に見事に復活してくれたことを我々はうれしく思っている。彼は今年やや厳しい状況にあったが、今週末は素晴らしい走りを見せていた。ミハエルは自分の望むようにマシンをセットアップできなかった。また私は、インディアナポリスは彼の強さが最大限に発揮されるコースではないと思っている。高速コーナーがなく、低中速での正確な操作が求められる。彼は第2セクターでちょっとミスした。つまりそれがなければもっと接近できたということだ。とは言っても、フロントロー独占は素晴らしいことであり、とてもうれしく思う。両ドライバーとも自由なレース運びができるだろうし、両者の間で作戦は公表されることになる。いずれも相手が何をしているか理解しながらレースに臨むだろう。2人が相打ちにならないよう注意することを除けば、良いレースができると思っている。今日、このサーキットでブリヂストンタイヤが1周目から高いパフォーマンスを発揮してくれた。レースでもタイヤは強さを発揮すると考えているので、今週末のタイヤには大変満足している。」