カナダGP予選は見応えのある展開となり、ミハエル・シューマッハとルーベンス・バリチェロ(いずれもフェラーリ)が6番手と7番手のタイムを記録した。ブリヂストン装着全チームは決勝に向けて準備を整えた。シューマッハとバリチェロは、今季だけで6勝を挙げ、表彰台にも11回登っているブリヂストン装着フェラーリ・マシンで自信を持って戦いに臨む。
ザウバー・ペトロナス・チームは、フェリッペ・マッサが最終予選走行中にタイヤの空気漏れに見舞われたものの、フェラーリと同じように自信を持っている。マッサとチームメイトのジャンカルロ・フィジケラは、フリー走行で終始安定した走りを見せ、コンストラクターズ・ランキング5位の座を守るために更なるポイント獲得を目指している。
一方、ジョーダン・フォードは一時的なドライバーの交換があり、金曜日のテスト・ドライバー、ティモ・グロックがジョルジオ・パンターノに代わり出場することになった。ジョーダンの両ドライバーと、ウィルクス・ミナルディ・コスワースのゾルト・バウムガルトナー、ジャンマリア・ブルーニは70周で争われる決勝で果敢な挑戦を見せてくれることだろう。
●菅沼寿夫/ブリヂストン・モータスポーツ テクニカル・マネージャー:
「何もかも手に入れることはできない。ポールポジションにブリヂストン装着マシンが見られないのは残念だが、それがレースであり、やり甲斐もあるというものだ。決勝は厳しい戦いになるだろうが、ブリヂストン装着全マシンが力強く戦ってくれると期待している。昨日から今日までのフリー走行を通じてブリヂストンタイヤの安定性は高かったので、ブリヂストン装着マシンはレースで高い競争力を発揮するだろう。決勝当日はもっと暑くなるという予報なのでタイヤには厳しいコンディションになるが、それが我々に何らかの問題をもたらすとは考えていない。」
●ロス・ブラウン/スクーデリア・フェラーリ・マールボロ テクニカル・ディレクター:
「私は常に楽観的であり、長距離走行を行ったときに自分たちのタイヤの安定性が大変高かったのを確認している。実際にタイヤは速くなっているので、レース用に正しいタイヤを用意できたと考えている。予報ではもっと暑くなるということなので、我々のタイヤ選択に満足している。明日は課題があるだろうが、それは悪いことではない。そのおかげで気を引き締めることができる。決勝をとても楽しみにしている。我々は正しい作戦を準備して、良いレースができるだろう。」