スペインGP予選でブリヂストンを装着する現ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)がライバルたちを抑えて今季4度目のポールポジションを獲得した。シューマッハは全長4.627kmのカタルーニャ・サーキット各セクターで最も速く、予選タイムは1分15秒022だった。これはグリッド2番手につけたファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズ)よりもコンマ6秒速い記録だった。チームメイト、ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)は全66周の決勝を3列目からスタートする。そのほかのブリヂストン勢では、ジャンカルロ・フィジケラとフェリッペ・マッサ(いずれもザウバー)が予備予選で印象的な速さを見せた。両者共決勝ではそれぞれ6列目と8列目からスタートするが、ブリヂストンが供給する安定性が高く速いレースタイヤからメリットを得られるだろう。
●菅沼寿夫/ブリヂストン・モータスポーツ テクニカル・マネージャー:
「ミハエルとブリヂストンにとって素晴らしいポールポジションだ。今季まだ5戦目にして見事な記録となった。我々のレースタイヤは良いことがわかっているので、今日の午後の予選パフォーマンスを見るのは特にうれしかった。ブリヂストンタイヤは金曜日と土曜日のフリー走行で長距離を走り、かなり安定性が高いことがわかっていた。タイヤの磨耗については全く問題がなかったので、決勝ではブリヂストン装着全チームが競争力を発揮できると期待している。ザウバーとジョーダンはこれを有利に生かせるはずだ。またルーベンスもじきに上位に戻れるだろう。全体的に良い週末のスタートとなった。」
●ロス・ブラウン/フェラーリ テクニカル・ディレクター:
「今日午後のタイムは予想通りだった。ミハエルとファン・パブロがフロントローに並んだことでエキサイティングな展開になるだろう。観客も喜ぶはずだ。ミハエルはとても素晴らしかった。もし我々が忍耐強く物事の進展を見ることができれば、ブリヂストンタイヤと共にルーベンスも明日は良いレースができると考えている。スタートが大事になるだろうが、我々は十分強いだろう。我々のライバルは1周では速いが、その後かなりグリップダウンが進むように見えた。一方我々はスティントの中間で速い。中間スティントで(我々の)パフォーマンスを発揮することが重要になるだろう。」