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F1第5戦水曜会見(2):ルクレール、3度目の母国レースへ「今年はQ3に進めない理由はないと信じている」
2021年5月20日
現役モナコ人ドライバーは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)ひとりしかいない。その才能は誰もが認めるところだが、F1デビュー後2度挑戦したモナコGPはいずれもリタイアと、相性はあまり良くない。さらに予選では、まだ1度もQ3に進んだことがない。チームメイトのカルロス・サインツとともに出席したルクレールは、司会者にそれを指摘されると、「楽しい事実を思い出させてくれてありがとう」と苦笑した。
「2018年はかなり近いところまで行ったけど届かなかった。そして2019年は、戦略ミスの犠牲になってしまった。でも今年はQ3に進めない理由はないと信じているよ」
前戦スペインGPが行われたカタロニア・サーキットのセクター3は、モナコを占うのに絶好の区間と言われている。そしてフェラーリは、この低速区間で速かった。しかしルクレールは、「そんなに単純な話じゃない」という。
残念ながら、そうとも言えない。バルセロナではタイヤの持ちが良くて、それで結果的に最終区間で速さを見せられた。モナコも自動的に速いわけじゃないんだ」
サインツも決して楽観的ではない。
「まだトップ2強と戦えるレベルじゃない。スペインと同様、マクラーレンと互角の速さを見せて、同じぐらいの結果が出せたら満足かな」
直近のライバルであるマクラーレンとは、現在わずか5ポイント差。両方のクルマを運転した経験があるサインツに、「それぞれの違いは? 長所短所はありますか」という質問が飛んだ。
「もちろんわかってるし、チームとも共有してる。具体的に何かは、もちろんあなた方にはナイショだけどね(笑)。とにかくすごく違ってて、あらゆるコーナーの挙動が違う。なので今の僕は、まだ適応途中だ。メルセデスを積んだ今年のマクラーレンは、さらに強くなっている印象だね」
フランス人ドライバーは歴史的に市街地サーキットを得意とする。常設サーキットが早くから整備されたイギリスやイタリアに比べ、レースといえば市街地という伝統ゆえか。モナコGP勝者もこれまでモーリス・トランティニアン、ジャン-ピエール・ベルトワーズ、パトリック・ドゥパイエ、アラン・プロスト、オリビエ・パニスの5人を数える(最後のパニスから、すでに25年も経つのだが)。
エステバン・オコン(アルピーヌ)とともに出席したピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は、レッドブル時代の2019年には予選5番手、レースでは最速タイムを叩き出している。モナコの勝利に最も近い現役フランス人と言えるだろう。「モナコを速く走る秘訣は?」と訊かれて、ガスリーはこう答えた。
「いいクルマに乗ることはもちろんだけど、モナコの場合はその限界をいかに見極められるかだね。一番柔らかいC5タイヤでも、滑りまくる。その状態でガードレールまで数cmまで近づくには、クルマを信頼することが絶対条件だ。そして木曜のフリー走行から土曜の予選、さらにそこから日曜まで、路面コンディションは激変し続ける。その変化にいかに適応できるかも、モナコ攻略のカギだね。モナコはF1ドライバーにとって間違いなく、最高のチャレンジだよ」
今季20人のドライバー中、カテゴリーを問わずモナコを1度も経験していないのは角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)ただひとりである。チームメイトのこのアドバイスは、角田選手の胸にしっかり届いているだろうか。
ちなみに大ベテランのキミ・ライコネン(アルファロメオ)は、今季デビューしたルーキーたちにこんなアドバイスを与えている
「とにかくコース上にとどまること、そして何よりクルマを壊さないことだ。モナコでフリー走行を十分走れないことは、特にセッション時間が短くなった今年は致命的になる」
元々滑舌のよろしくないキミの喋りは、マスクのせいでいっそう聞き取りにくい。それでもルーキーに与えるアドバイスとしては、しごく真っ当なものであった。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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7/5(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
7/7(日) | 決勝 | 23:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |